夏目房之介の「で?」

フレデリック・L・ショット氏講演会(国際交流基金)

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昨日のベルントさんに続き、フレデリック・ショットさんの講演会が今日、国債交流基金で行われたので行ってきました。ベルントさんが日本のマンガ研究の恩人だとすれば、Fショットさんは日本マンガの海外普及の恩人です。海外で知る人のない時代から日本マンガを知らしめる活動をされ、スコット・マクラウド以前、日本マンガに関するショットさんの本は世界中のオタクのバイブルですらあったといわれます。アメリカのコミックス本が出る以前から、アメリカの日本人移民社会の新聞で日本人のコマ漫画が存在したことを発掘し、今回は何とあの大部の『手塚治虫物語』(伴俊男、手塚プロ)を、あの膨大な年表ごと英訳し、それを記念して講演会になったんだそうです。一時は漫画から手を引いた感じになっていたショットさんが、まだ頑張ってくれるのは、すごくうれしいです。僕とショットさんは多分知り合って20年くらいになります。99年にNYソサエティで一緒にレクチャーをし、それが僕の海外での仕事の第一弾になりました。そして彼とは同い年なので、何となく連帯感があって、余計嬉しいですね。椎名ゆかりさんが綿密に調べ上げたショットさんの業績もすごく勉強になりましたし、今の研究者にとってショットさんも僕も「歴史」になってるんだなあと、あらためて感じました。ひさしぶりに会えて、すごく楽しかったです。ショットさん、おめでとう。そして、ありがとう。

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