夏目房之介の「で?」

ゆうきまさみ『でぃす こみ』2(小学館)

»

高校生の、少女マンガが苦手でBLが何なのか知らない漫画家志望の女の子が、飄逸とした変人兄貴の直したネームでデビューしてしまう。しかもそれがBL風味だったために、見込んでくれた編集者の要求に四苦八苦してネームを毎回きり続けるというお話。これはゆうきまさみにしか描けません。ありとあらゆるネタを駆使する作品内マンガの多様さ。そのつど描かれるお話づくりのコツ。じつのところ高度な作劇系マンガ入門マンガなのであります。いくらゆうきでも、こんなに毎回アイデアの品を変えていくのは、かなりしんどいはず。でも、それをまた楽しめるのが、手練のマンガ家ゆうきまさみならでわ! ちなみにBL場面を、東村アキコ、おかざき真理、雲田はるこ、種村有菜、眉月じゅんが彩色していて、カラーページですべて収録。素晴らしい!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する