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夏目房之介の「で?」

シリーズ昔のバリ①91年のウブド

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シリーズ昔のバリ①91年のウブド。最初が、最近まであったホテル「デウィスリ」。まだ40歳ちょっとなので若い! バリに通うようになって初めての「定宿」だった。今は原宿化したハヌマン通りからモンキーフォレストへの三差路の先あたりだが、周りは何もない水田だった。夜は大量の蛍が見られた。二階立てのコテージからは水田が見渡せて、昼は鹿追のカロコロいう音、夜はトッケやカエルの鳴き声で満ちる極楽だった。
当時のウブド中心地(王宮近辺)から離れた辺鄙な場所で、さらにハヌマン通りをいくと、まだレストランだけだった「ウブドラヤ」があった(白い車の停まっているところ)。のちにコテージが背後にできて、長く定宿にすることになった。車も少なく、自転車を借りて村を走り回るだけでいくらでも滞在できた。
そのあとには当時の王宮前市場。夜には屋台村が出現し、そこで食事したりするのが超楽しかった(できれば一週間くらい滞在して、体がバリの水に慣れてからいかないと危ないが)。当時はまだ意匠の面白い木彫類に感動して撮影している。

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