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夏目房之介の「で?」

ジャカルタの紀伊国屋書店の棚区分

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ジャカルタの紀伊国屋書店。バンコク紀伊国屋書店もそうですが、マンガやコミックスに関しては、日本より品揃えがいい(笑)。棚は「コミックハイライト」「コミックアート」「コミックストリップ」「グラフィックノベル」「インドネシアンマンガ」「マンガ」に区分されていて「おお!」と思わせますが、じつはコミックアート、コミックストリップ、グラフィックノベルの棚は、とにかくアメコミや欧米のコミックがいろいろとりまぜておいてあり、インドネシアンマンガはインドネシアのローカルマンガというわけではなく、日本マンガの翻訳版だったり、カオス状態。棚の区分の意味がよくわからなかったりします。おそらく棚区分のコンセプトを作った人は、それなりに知識があって、でも分量的な配分と適合せず(インドネシアのローカルマンガは増えてますが、まだそれほど多いとは思えないし)、現場でぐちゃぐちゃになったのだと思われます。とはいえ、15年前の調査では、唯一の正規契約版出版社で最大の出版~書店展開をしていたグラメディアの書店ですら、棚が埋まらないので海賊版を並べてたので、それに比べればだいぶ市場が整ってきた印象を受けました。

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