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夏目房之介の「で?」

TBS「夢の扉 再生医療で膝痛の常識を変えろ!」

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http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/future/

お気に入りの「夢の扉」で東京医科歯科大の関谷先生の半月板損傷手術のドキュメンタリーをやっていて興味深かった。

http://www.jst.go.jp/ips-trend/network/pdf/event/symposium/no05/poster/ks_h03.pdf

半月板は、膝関節のクッションの一部で、運動などで断裂損傷したり、かつ年とともに摩耗する。半月板は一度なくなると再生しないので、これまでは半月板がなくなり、軟骨がすり減ると、その結果骨が直接ぶつかって痛みが生じる。人口関節を埋め込む以外に根本治療はなかったという。
今回の関谷さんは、レアケースの半月板再生症例に注目し、もっとも半月板になりやすそうな周辺の組織を調べ、滑膜という膝関節を覆う組織が半月板に変化しやすいと結論した。そして、半月板断裂の患者の半月板を縫い合わせ、そこに滑膜組織を培養した細胞を注入。3週間後、半月板の再生を確認したという。これが臨床的に成功すれば、大きな前進だろう。
八卦掌をやるまで、骨、筋肉以外の組織、とりわけ筋膜などの組織を認知していなかったが、ここでも「滑膜」というコトバに反応してしまった。そうなのか、膜組織はほかの組織に再生なんかもするのか! 八卦掌走圏、多分膝関節にもいいな、これは! あまり根拠はないが、勝手にそう思って興奮してしまった。ips細胞とともに再生医療の国家プロジェクトに選ばれたらしいが、細胞の再生力と走圏には関係ありそうな気がする。
番組内で、膝を痛めない歩き方を紹介していた。立ったまま内股の筋肉を使ってやるんだそうで、やってみた。こりゃ、日々走圏で使ってる筋肉と膝の動きだなと思った。なので、膝の保守には八卦掌、いいと思います!

とはいえ、やってりゃあ、問題ないかというと、そうでもない。じつは、大刀練習を始めてから、どうも左足の負担が大きく、どうやらあと少しで腰にきそうな勢いであった。負担が大きいだけに、弱い左足に矛盾がきたような気がする。そんなおり、李先生が基本的に左足が弱いので、左足を外側にした走圏を、その反対よりはるかに多くやるべきなのだ、と指摘された。以前にもそういわれたが、忘れていた。なので、その日から二ヶ月ほど、徹底的に左足走圏を多くやってきたら、だいぶ具合がよくなってきた気がする。大刀練習が一応終わったこともあるが、これを半年、一年やって、どんな効果があるか、それは今後のお楽しみ。

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