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”情報通信テクノロジは人々を幸せにする”を信条に、IT業界やアジア・中国を見つめていきます。

「共創」と「競争」の「協奏」によるイノベーション

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クラウド、IoT / IoE、アナリティクス、人工知能、ロボティクス等の革新的テクノロジーの実用化が進みそうな2016年。 これらのテクノロジーをどのように活用するか? これらのテクノロジーでどのような変革を起こせるのか? そのためのアプローチとして、最近 「共創」という言葉が使われることが増えてきている。

僕の理解では、

競争で生まれること:

互いに対立しながら自らの利益を追求するために、機能、品質、付加価値の向上やコストの低減を行うことにより、製品やサービスの全体の普及が進み、市場が拡大する。

共創で生まれること:

共創とは、様々なステークホルダーが協同して共に新たな価値を創造すること。 消費者とメーカーが協同して商品開発することによって消費者にとって使いやすい商品の新しいアイディアを創出したり、これまで関連性がなかった企業同士が協同してそれぞれの商品・サービスを組み合わせたソリューションを創りだしたり、同じ商品・サービスを持つ企業同士が協同で新しい市場を創出したりする。

一見すると相反するように思える 「競争」 と 「共創」 ではあるが、従来の 「競争」 の過程においても、例えばお互いの機能比較や顧客評価比較を行いながら進化させていくという 「共創的」 な要素は少なくないと思えるし、「共創」のためにはステークホルダー同士の 「競争心」 が無ければスピードが上がらないように思える。

イノベーション創出のための 「共創」 のアプローチの中に、上手く 「競争」 の要素を埋め込んだフレームワークがつくれるとよさそうと思っている。

そんなことを Facebook 上で呟いていたら、知人が良い言葉を創ってくれた。 それが本エントリーのタイトルである。

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