スマートデバイス、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティングが可能にする新しいワークスタイル

何の役にも立たない就活の話

»

いよいよ2013年卒の就職活動が本格的に動き出しました。インターン参加しとけばよかったとか、OB訪問やっぱりしなくちゃとか、いろいろ焦ってる方も多いと思います。Twitterを眺めてると周囲の学生が積極的に動いてるのを見て浮き足立ってる方もいるでしょう。

何の役にも立ちませんが、こんなタイミングなので、僕の就職活動について少し紹介させていただくことにします。僕の就活は本当にお粗末で、最近僕がお会いしているような、才能に恵まれ、スマートフォンとソーシャルメディアを使いこなし、大人顔負けのブログを書き、社会人ともきちんとコミュニケーションが取れる素敵な大学生のみんなと比べるとお恥ずかしい限りなのですが、一方でそんな僕のエピソードだからこそ就活生のみなさんの参考になればと思い、こんな公の場にさらすことにしたいと思います。こんな適当な就活しかしてなかった奴でも、社会人としてこうしてなんとかやっていくことができるんだ、と思ってもらえれば嬉しいです(笑)

僕が今の会社に内定をもらったのは4年生の10月末でした。

大学の友人は大手企業に次々と内定をもらっており、10月1日にはみんな内定式に出かけていきましたが、僕はどこからも内定をもらっておらず、大学のカフェテリアでぼーっと過ごしていました。大学4年のはじめの頃までは、大学院に行って研究職に就こうかな、と漠然と考えていたので、あまり積極的に企業研究や説明会参加をせず、バイト優先で過ごしていました。

ところが、大学2年生と3年生の2年間で20単位程度しか取っていなかった僕は大学院どころか大学卒業すら怪しく、院への進学はあきらめざるを得ない状況でした。しかも、大学の研究職に就いても1人前の給料をもらえるまでには10年くらいかかってしまう(当時の偏見です)、当時付き合っていた彼女(今の奥さんです)にも見放されてしまうのでは、そう思って就職活動をちゃんとはじめることにしました。

でも、新聞もテレビもほとんど読まずにバイトばかりしていたために、業界についての知識がまったくと言っていいほどなく、電通・博報堂・リクルートあたりを適当に受け、すべて玉砕しました。この辺の会社を受けたのは、なんとなく広告表現とかに興味があったからです。メーカーとかも受けてもよかったのですが、「好きでもない商品を作る仕事ってやだな」と思って敬遠していました。新聞や雑誌などの出版系にも興味があったのですが、台風の中でお天気中継をすることや夜遅くに事件があって取材に呼び出されていることが大変そうなのでここもやめました。IT関連業界はパソコン音痴だったことに加えインターネットにまったく興味がなかったのでやめました。そんな僕が今はソーシャルメディアを偉そうに語っているのですから、滑稽でしかありません。本当にどうしようもない就活生でした。

「ソフトバンク」なんてまったく知らなかった。人材系にも興味がなかった。

お恥ずかしい話ですが、僕はソフトバンクという会社を知りませんでした。そんな僕がたまたま今の会社を受けたのは、当時ホークス買収の話が持ち上がり、TVや新聞のニュースで騒がれていたからです。なんとなくリクナビで「ソフトバンク」と検索し、説明会に参加してみることにしました。そんなきっかけなので、説明会へも適当な気持ちで参加し、2時間の説明会のうち1時間くらい遅刻しました。

興味ない会社だったから、本音で話してみた。

説明会に1時間も遅刻した時点でもう次はないだろうし、ソフトバンクなんて特に興味ないや、と思っていたので、もう一生会うこともないだろうから好き勝手話せばいいや、と開き直って、特に準備せず、素の自分で思ったことをありのまま話すことにしました。就活に出遅れた理由もこれまではそれなりの言い訳を用意して話していたのですが、「自分こういうの乗り遅れるタチなんで就活に乗り遅れちゃいました」みたいな感じで正直に話しました。そうしたらどういうわけか面接をクリアし、内定までかこつけました。

落ちた理由は、自分を隠していたからだと今になって思う。

現在僕は面接担当として自社の採用に携わることも多くあるので、大学生だった頃の自分が落ちた理由がよくわかります。自分みたいな奴が受けに来たら採用しない自信があります(笑)。要するに可愛げがないんです。準備してきた内容を特に想いも込めずにしゃべり、就活に出遅れてるくぜにそれを認めない。そういう人はまっさきに落とされます。

加えて、妙なところだけ心配症な僕は、「正直に話して入社後もその話した内容をネタにされたらやだな・・・」という訳のわからない理由であまり自分のことを話たがりませんでした。そういう素が見えない人は今の僕は採用しません。面接する際、僕は「この子は壁にぶちあたっても逃げないだろう」とか「ミスを素直になれるか」という点を重視します。他の会社でもきっとそうでしょう。そういうところが足りていなかったんだと、今になってよくわかります。

こんな僕から、就活生にアドバイスできること。

ソーシャルメディアを使いこなせとか、ブログ書けとか、インターン参加しろとか、OB訪問を積極的にとか、本当にまわりの大人たちは勝手なことばかりいいやがる、と思う就活生もいるでしょう。これらはとても素晴らしいことだし、今までやってる人はそれを続ければいいと思いますが、今までやってこなかったなら焦っていまからはじめる必要はないと思います。ただし、こういうことをやってこなかった自分が他の人より一歩出遅れている可能性があることや、ついつい怠惰になってしまった自分の弱さを素直に認め、正直に伝えることをがんばってみましょう。それはとても恥ずかしいことかもしれませんが、自分と向き合うことが最初の一歩です。

もしバイトや部活など、他に頑張ったことがあるなら、それを自信を持ってしゃべればいいと思います。ただし、バイトでリーダーを務めました。なんていうことではなく、「お酒を運んでたらお客の頭にかけてしまいめちゃくちゃ怒られたけど、店長に相談してこんな風に解決した」とか、「ビールの泡をきれいに注ぐことだけは誰にも負けないようにがんばった」とかの等身大のエピソードを話す方がいいと思います。そうしたちょっとしたエピソードから、面接官はあなたの人間性やこだわりポイント、負けず嫌いなところなどを見てくれるはずです。

何の役にも立たない話をつらつらと書いてみましたが、就活生のみなさんが、自分に合った会社に出会えるよう、応援しています。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する