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Spotifyで企業ブランディングに音楽を

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「Social Media Week TOKYO 2014」で、音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」の日本支社代表 Hannes Graah氏の基調講演が行われました。

Keynote

Spotifyの日本でのサービス開始時期については、残念ながら発表されず。主に、「Spotifyとは何か?」「音楽業界に与えるインパクトは?」「Brandと音楽」について講演が行われました。

Spotifyとは、「Spot(場所)」と「identify(識別する)」を結びつけた造語で、つまりは、「その瞬間にぴったりの曲をみつける」ことを意味しています。2006年にスウェーデンでスタートしたサービスで、2000万以上の曲に様々なデバイスからアクセス可能です。PCやモバイルデバイスだけでなく、例えば、Logitech、Western Digital、ONKYO、SONYなどのメーカーと連携し居住空間からのアクセスを可能にしたり、Volvoとの連携で車内からのアクセスを可能にしたりしています。ソーシャルとの連携も盛んで、フェイスブックには、毎月20億もの投稿がなされています。また、ユーザーの一日当たりのSpotify平均利用時間は、100分強となります。

User

音楽により、ブランドを表現できる
本講演で最も印象深かったのは、Spotifyは、「企業がブランドを表現するツール」として音楽を使えるプラットフォームだということ。Graah氏によると、Spotifyの強みとして、企業がユーザーとの「エモーショナルな関わりを強めることができるプラットフォーム」であり、「ソーシャルなプラットフォーム」であり、「どこでも使える」ことを挙げています。

例として紹介されたのは、Volkswagenの「Driving Track Confession」のキャンペーン。運転中は、閉じられた空間のため、人前で聴かないけれども本当に好きな音楽をかけてしまうことが多い。そのように運転中に聴く音楽を、「懺悔・告白しよう」というキャンペーン。Facebookと連携して行い、非常に反響が大きかったそう。キャンペーンは、Volkswagenの特設ページから、Spotifyで該当する楽曲を検索し、それをFacebook上で告白するという流れ。告白をしたユーザーは、Volkswagenのサイト上で車の試乗の予約などが可能になります。


日本での展開は?
冒頭のように、日本でのサービス開始日はアナウンスされませんでしたが、スポティファイジャパン株式会社は、既に表参道にオフィスを開設し、人材募集中。ソーシャルメディアウィーク内で、まだまだSpotifyに関するセッション等も予定されているので、その中で何か発表があるかなと期待しています。

関連情報

Volkswagen "Driving Track Confessions" キャンペーン

http://spotify.nightowls.co/greatest-hits-gallery/volkswagen/

その他企業のSpotify活用事例(MSN、Hilton、Subaruなど)

http://spotify.nightowls.co/greatest-hits-gallery/

Spotify公式ページ

https://www.spotify.com/

日本上陸の正式発表は21日に持ち越しか Spotify基調講演速報レポート(Real Sound、2014年2月17日)

http://realsound.jp/2014/02/21spotify.html

Spotify JAPANキーノート、日本参入発表ならず (TechWave、2014年2月17日) 

http://techwave.jp/archives/spotify-japan-keynote.html

世界55ヵ国展開の音楽配信サービス「Spotify」がもたらすデジタルシフト---日本法人代表ハネス・グレー氏講演レポート(現代ビジネス、2014年2月18日)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38407


上記は、2014年2月18日時点の情報です。

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