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オープンソースの CAE アプリケーションが切り開く HPC の 新たなビジネス

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皆さん、 こんにちは。 日本IBMの柴田です。 久しぶりの更新です。。

先日、 オープンソースの流体解析ソフトウェアをテーマにした ワークショップ に参加してきました。 OpenFOAM という、今 CAE (コンピューター エイデッド エンジニアリング Computer Aided Engineering) で話題のオープンソースの流体解析パッケージです。 そのワークショップで講演をさせて頂きました。

発表の内容は、 ハードウェアメーカーとして、 OpenFOAM に着目する理由や、 アプリケーションにあったハードウェアとその利用に関するご提案を含めたものです。 ここまでは、 まぁ普通の講演に感する日記的なものなのですが。。。

驚きました。。。

普段、HPC関連のこういったワークショップに参加いただける皆様は、 アカデミック9割 企業ユーザー1割 というのが平均的なところなのですが。。 今回は全く逆転で、ほぼ全員が企業のユーザー様でした。

なぜでしょう。。
流体解析の様な計算を行う場合、 通常はパッケージ製品を使います。 どのパッケージ製品も機能豊富で実績もある訳なのですが、ライセンスコストの負担が当然ユーザー側にはあります。 企業側もこのコストは抑えたい訳です。 そこで各社こぞってこの OpenFOAM に注目しているわけです。

HPC ソリューションを売る立場からも、この動きは注目し、新たなビジネスチャンスがあると思っています。 昨今のマルチコア化でちょっとした規模のHPCクラスタシステムを導入しても数百コアの大規模な計算機環境になります。 コア当たりの課金が多くなってきているパッケージ製品ではハードウェアより、ライセンスコストの方が高くなるという現象があります。 我々としてはそのライセンスコストをオープンソースにすることでハードウェアにかける予算を大きくし、より大きな計算機環境をお客様に提案したいと考えています。

アイデアは、本当にいろいろあります^^(まだ言えません。) 新たなビジネスチャンスをつかめるのか。。 この話題を今後もこのブログで書いてみようと思います。

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