海外情報から見える『企業の最新WEB活用法』:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 海外情報から見える『企業の最新WEB活用法』

他社に差をつけたい方へ、半世紀進んでいると言われる、海外の最新WEBマーケティング関連情報をご紹介。

最近、ネット上ではやっているものの1つに「インフォグラフィック」があります。
特に海外を中心としてちょっとしたブームになっているようです。

今回は、これを実際に作ってみた結果と、その課程で身に刻まれた失敗ポイントをご紹介しようと思います…。

そもそもインフォグラフィックとは?

everyone knows everyone from flickrインフォグラフィックは、最近できた概念ではなく昔からあるものです。

【Inforgraphics】というつづりが示すとおり、情報を視覚化したものであり、例えば電車の路線図、アイコン、広く言えばグラフは全てインフォグラフィックと言ってもいいかもしれません。

インフォグラフィックは必ずしも、「情報を分かりやすくする」ためにあるわけではありません。

中世ヨーロッパで多くあった寓意画は、情報を一握りの人しか分からないようにして絵に隠すというものでしたが、これも「情報を視覚化」しているわけですので、インフォグラフィックの一つです。

とはいえ、今はやっているのは前者の「情報を分かりやすくする」方向性のものです。

今回は、これを作成するに当たって、実体験を元に(私の失敗作を教材に…)失敗しないためのコツについて記事を書きました。

まずは実物を見ていただくと、イメージを得るためにはもっとも早いかと思います。

なぜ流行っているのか

Pintame una página webそもそもなぜ流行ったのかは把握していないのですが、単純に「すごい!」という感情がある反面、SEOの観点が絡んでいることもあります。

具体的には「リンクベイトとしてとても有効だよ」ということです。

「リンクベイト」とは、ほかのサイトからリンクを集められるような面白い・目新しい・興味深いコンテンツ。ベイトとは餌のことです。

背景としては、検索エンジン(≒Google)の解析機能がかなり高まってきているため、今までのグレー、あるいはブラックなリンク資源確保手段が有効ではなくなり、今SEO業界が「いかにしてナチュラルリンクを集めるか」にシフトとしてきていることがあげられます。

ナチュラルリンク、とは自然に集まったリンクのことですから、リンクベイトたるコンテンツはその観点でとても価値があります。

今はリンクベイトとして「インフォグラフィック」がとても有用になっているので、SEO的に注目されている、流行っているということがあります。

インフォグラフィックを作るには?

さて、そこで表題の内容に入るわけですが、インフォグラフィックといっても平たく言えばただのイラストなので、作るために、何か特別なソフトが必要になるわけではありません。

ただ、画像を作成することになるので、何らかの画像編集ソフトは必要になるでしょう。ないし、手で書いてスキャンですね。

とは言え、簡単にできるかというとそうでもありません。

私自身、デザイナーでもあるので、なんとなく作ってみようかなと思って作ってみました。

正直、かなり切ないできあがりでした。それがこちらです。

Info_gra_saitama
クリックすると拡大します

さいたま市の区ごとの印刷関係の労働者数をインフォグラフィックにしようとしたものです。これを作っていくにあたり、いくつかポイントが見つかりました。

インフォグラフィックで失敗しないためのコツ

1.「その題材で何を伝えたいかというメッセージ

インフォグラフィックは、何かの情報を分かりやすく伝えるためのものですので、まず何を伝えるかを決めなくては始まりません。

そしてその際に重要なのが「それによって、どんなメッセージを伝えたいか」を明確にしておくことです。

ただ数字を視覚化したいだけならExcelのグラフで十分です。

それ岳では収まらないので、わざわざ手間をかけてグラフィックを作るのではないでしょうか。
それ単体ではただの情報にすぎないものを編集することで、そこには意味が生まれます。「この図を通じて言いたいこと」が明確でないと、結局ただのこぎれいにまとまった画像になってしまいます。

そういう意味ではインフォグラフィックは一つの記事とも言えます。

私の場合、きっかけが「とりあえず作ってみよう」だったため、これによって、何を伝えるかなんて全く考えていませんでした。労働者数を比較してどうするつもりだったのか、地形との相関を考えたかったのか、それとも財政状況などとの関係を出したかったのか。あるいは月間検索数と比較して、狙い目地域を出したかったのか。はてさて。

優れたインフォグラフィックは、「まずメッセージありき」で作られています。なのでものの配置や色使いといったもの、何を数字として乗せるかも含めて、必要なものが最小限にまとまってグラフィックを形成しています。

2.「実際に手を動かす前に、ラフを書いておく」

実際に手を動かす、具体的にはphotoshopやIllustratorを触る前に、まず簡単にレイアウトラフを作っておくことをおすすめします。

特に、データを元にして作る場合はなおさらです。

私の作成したものを見てください。手前の桜区と南区が想像以上に従業員数が多かったため、後ろの大宮区や浦和区などが完全に隠れて、わけが分からなくなってしまいました。

これだったら、はじめから南北を逆転させて作っていました。

3Dソフトではなく、Illustratorの3Dツールで作ってPhotoshopで加工して作っていたので、途中から変更するわけにも行かず、結局このままになっています。

これは、先に数字を見ながらラフを作っていれば避けられたはずです。「なんとかなるだろう」で作ったのが過ちでした。

3.「画像一枚で完結させること」

インフォグラフィックは、その画像だけがネット上を飛び回ります。画像だけどんどん転載されることが少なくありません。

ですので、記事とセットで読んでもらって意味が分かるようなものだと、画像だけ見た人に真意が伝わりません。

インフォグラフィックはその画像だけで一つの記事である、と考えて、画像の中で完結するようにした方が良いかと思います。

おわりに

と、駆け足で3つのポイントを書いてきました。完全に、私の実体験の中で出てきたものなので、普遍性があるかどうか分かりませんが、参考になればと思います。

そうです、おまけにもう一つ忘れてはいけないことが…

これ意外と時間がかかります。はまってしまいます。まさか2時間もかかるとは…睡眠時間が…(^-^;

とは言えこういった「分かりづらい情報を分かりやすくする」という行為はグラフィックデザインの醍醐味中の醍醐味だと思うので、ぜひ日本のデザイナーの皆さんもどんどん作っていってもらえればと!

また、悪い例として、このインフォグラフィックもどきの元データをアップしました。反面教師としてお使いください…Photoshopデータ(WIN/CS3)です。

中山陽平

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プロフィール

中山 陽平

中山 陽平

東京の某ITコンサルティング会社勤務
WEBコンサルタント/グラフィックデザイナー
年間3桁のコンサルティング経験とマーケティングのノウハウを元に「企業のWEB活用法」をご紹介。
GoogleAnalyticsIQ及びAdwords Professional認定資格保有。

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