オルタナティブ・ブログ > 『スマートIT』術 >

「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

歴史は繰り返されるのか?! Android(アンドロイド)アプリはどうなる!

»

今まさにスマートフォン戦争が勃発しているさなかである。
多くの人の見方はAndroid端末がiPhone端末の販売台数を抜くのも時間の問題であろうということである。

それもその通りであろう。iPhone端末を製造しているメーカーはApple社のみであるが、Android端末を製造しているメーカーは複数ある。複数メーカーがあるということは端末の種類も複数あるということだ。そして日本だけで言えば携帯電話キャリアも複数ある。iPhoneのキャリアはソフトバンクのみであるが、Android端末はDocomo、au、ソフトバンクと複数である。
Android端末がiPhoneを上回るのも当然であろう。
これはGoogleの品質と無償提供といった戦略がそうさせたのだろう。

そこで重要になってくるのがアプリである。
アプリのマーケットには以下の問題があると言われている。
a)デジタル著作権管理対策が十分でないため、違法コピーされやすい。
b)アプリを審査する機関がない。
c)24時間以内には返品可能というキャンセルポリシーが採用されている。
d)さまざまな画面サイズの端末が登場することにより、開発する際の複雑化。
e)アプリ販売サービスが複数存在している(今後も増えていくであろう)ため、利用者の混乱をまねきやすくなる。

そこで気がついたことがある。
この展開、上手く事を運ばないと80年代に起きたアタリショックの二の舞になるのではと心配している。

そのアタリショックとは、

アメリカにあるアタリ社が「ポン」というゲームを作り大ヒットさせ、アタリ社を中心にテレビゲーム市場が爆発的な普及を見せた。
1982年には10億ドルを越える市場と言われるほどにまで急成長していたが、3年後の1985年にはほぼゼロにまで衰退してしまった。

ブームに便乗して多数のメーカーが参入したのであるが、アタリ社の歯止めもなく、市場に質の低いソフトが氾濫して、消費者は相次ぐ粗悪ソフトに呆れ果て遂に誰も見向きもしなくなった。

そして、ゲーム市場はほぼ消滅してしまった。。。

ここで心配しているのは、上記a)とb)である。
Apple社は閉鎖的だと指摘されているがアプリを審査する機関を設けていることで消費者に安心感を与えている。この安心感は大きい。

今のAndroidアプリのマーケットには、アタリショックが活かされているのだろうか。
と心配になる。

次回に続く

◆関連エントリー
・今、アタリショックを再確認(
http://blogs.itmedia.co.jp/nakashima/2010/05/post-f1eb.html

Comment(0)