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デジタルデバイスの『教育』への活用例

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今回は、デジタルデバイスの教育への活用に関する3例を記載していこう。
これから教育現場へは確実にデジタルデバイスが導入されてくる時代になった。
そこで、以下の活用例からシステムやコンテンツを作る側も活用する側も”気づき”を感じられるかもしれない。

ニンテンドーDSの教育活用事例
先日テレビで見たのだが、マクドナルドの社員教育にニンテンドーDSが活用されている。
マクドナルドで調理をしたことのない新入社員が、調理の手順をニンテンドーDSで学習後始めて調理開始すると驚くことに手順どおり完成する。
それは、マクドナルド専用の教育ソフトを活用して、マクドナルドの調理機材、そして材料の場所がそのままニンテンドーDSの画面に表示され調理手順を学習できるのである。
ここでの”気づき”は、OJTの場合は学習者は受け身になっているが、ニンテンドーDSを活用することにより自分から学習する姿勢が生じることである。分からなくなれば自分からニンテンドーDSを開き再学習していける。

陰山英男氏(立命館大学 教育開発推進機構 教授)の主張
陰山氏は脳を鍛えるのはデジタル化が効果的だと言っている。
「教材をデジタル化することで、子どもたちの思考の質も変わる」と。
百ます計算を素早く解けることが、たくさんのことを短時間に理解する力につながり、高度な文章題を解ける力に発展する。パソコンが、文字を中心としたものからグラフィカルな画面を持つWindowsに変わった最大の原因である処理速度の向上、つまりスピードがソフトの質を変えたのと同じことで、脳の高速化と学習のデジタル化は、表裏一体とのこと。
そして、タブレット端末としても使える「ニンテンドーDS」や「iPad」のように書籍が読める端末が出てきて、最終的には、ネットワーク上に巨大な学習計画表を用意し、学校・家庭・塾がシームレスにつながる形になってくると主張されている。

藤原和博氏(杉並区立和田中学校・前校長)の事例
藤原氏の講演で以下のことを聞いたことがある。
よく学校の先生は「この問題分かる人?」と聞く。
その場合、分かる生徒が手を上げ先生が指した生徒のみが答える。
その時、答えている生徒しか頭を使っていないという。
そこで、藤原氏は携帯電話やニンテンドーDSを使い、質問した回答を生徒全員に回答してもらう方式を採用したのである。回答はスクリーンや大型画面に表示して皆でみえる。
そうすることにより、全員頭を使って考えるため無駄な時間もなくなり学習効率が良くなるのである。

※デジタルデバイスは使い方次第で効率良い新時代の展望が望めるものになるようである。

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