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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

直感的とは

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昔のラジカセの基本機能(再生、停止、早回し、巻き戻し、一時停止等)は一度説明してもらえると、他社のメーカーのラジカセでも同じようなボタンの表示記号そして配列であるため説明なしで使えた。直感的だ。
再生、早回し、巻き戻しは表示記号を見れば何をするボタンか直感的に想像できると思う。

そう。ラジカセや掃除機等は、初めて触る人でも一度説明をしてもらうか、または自分で間違いながら操作すれば使えるようになっていく。
しかし、世の中に広まったものの中でもパソコンや携帯電話の場合は複雑すぎて一度説明されてもなかなか覚えることが難しい。操作が億劫になるケースがある。一度間違えた操作をすると取り返しがつかない場合もあるから余計に手を出しづらくなってしまう。

私が見た限りでは、iPadの場合は億劫にならずに夢中になって触っていると感じる。触りたくなる要素が組み込まれているからであろう。

直感的に操作するための要素例:
・右側を示すものには、右側にある。上を示すものには上側にある。
・同じ機能のボタンは同じ記号やアイコンを使用する。
・同じ機能のボタンは画面が変わっても同じ場所に配置されている。
・今まで普通に操作していた動きに合わせる。(例えば、iPhoneやiPadのように本のページめくり)
等々・・・

直感的に操作できると本来すべきことに集中できる。
操作がややこしい場合はストレスが溜まり使わなくなってくる。

Webサイトをとっても解りやすさに大差が生じる。
例えば、三井住友銀行
http://www.smbc.co.jp/)のサイトは非常に解りやすい。
とても計算され調査されていると感じる。非常に利用者目線でデザインされたサイトである。
このデザインは迷いづらいといった点から直感的と表現してもよいのではないだろうか。

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