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私は会社を経営する傍ら、これまで採用の“現場”を見て、さまざまなアドバイスを行ってきました。また、学生のビジネススクールの運営にも関わっており、最近の学生の生の声にもたくさん触れています。本ブログでは、「いまどきの採用・教育・若者」と題して、これまでの経験で得たノウハウを少しでも現場で活かせる為の情報発信を行っていきます。

14新卒採用、後半へ ~今やるべきこと~

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4月に入り、新入社員研修、人事異動、14採用、と人事担当者経営層の皆さんは大変忙しい時期を過ごされていると思います。

 

私は会社を経営する傍ら、これまで用の""、様々なアドバイスを行ってきました。アドバイスだけではなく、自らも採用実務者として多くの企業を支えてきましたまた学生のビジネススクールの運営にもわっており最近の学生の生の声にもたくさん触れています。

 

本ブログではこれまでの経験そこで得たノウハウを少しでも現場で活かせる為の情報発信を行っていきます

 

今回はいよいよ選考活動も後半へ差し掛かるところ人事担当者経営層の方に向けて14新卒採用、後半へ ~今やるべきこと~

マにめていきたいと思います 

 

1. 14新卒採用の現状

 

13新卒採用のスタート時、学生のエントリーが伸びず、苦戦した企業が多かった為、14新卒採用では企業のスタートの早さが目立ちました。12月の会社説明会の実施数も対前年同時期の2倍近くまで増えました。その反面、学生のほうは13新卒採用の先輩の「採用活動は長丁場なのであんまり焦って動く必要は無い」とのアドバイスからのんびりした学生が目立ち、結果、企業側からしますと会社説明会の動員含め、学生との接触数が減っている、学生の企業理解が進んでいない、といった印象をお持ちの企業が多いのではないでしょうか。

 

記事のタイトルでは「14新卒採用、後半へ」とつけましたが、実際にはまだ中盤戦、といった企業が多いのではないかと思います。

 

しかしながら、現在、実施されている大手企業の選考を踏まえ、5月のGW明けを境に学生もいよいよ自分の身の丈に合った就職活動を展開していくようになってきます。

そこで今後、企業が14新卒採用成功の為に取り組むべきことについて、述べたいと思います。

 

2. 学生も疲れている・・・会社説明会&選考プロセスの簡略化を

 

冒頭で学生の動きが遅い、と申し上げましたが、そうは言いましても就職サイトがアップして既に4ヶ月半、文系学生1人あたりの平均でいきますと会社説明会への参加数40社、選考受検社数も20社を超え、かつ不合格が続いてしまう訳ですので、学生の疲労もかなりのものになってきています。自己否定をされている感覚を持つ学生もたくさん出てくる時期に入ってきます。

 

そういった状況の中、企業側も思い切って会社説明会&選考プロセスの簡略化に勇気を持って取り組むべきだと思います。

就職活動にいささか疲れている(=決してダメな学生ではない)学生、内定を早くもらいたい(=(諦めてしまう学生も出てくる中)ある意味、意識が高い)と思っている学生にとって、会社説明会&選考プロセスの簡略化は大変歓迎されますので、入り口になる会社説明会への動員が増えることとなり、今まで接触数が少なかった分を補うことが可能になります。

 

企業側も早く採用活動を終わらせることにより、翌年の採用戦略立案に早目に着手することが出来、「いいスパイラル」を作り出すことが出来ます。

私の経験上、翌年の採用戦略立案が遅れるぐらいまで今年の採用活動を実施し、すなわち、すべてが後手後手になっている企業でいい採用をしている企業を見たことがありません。

ここで一気に「悪いスパイラル」を断ち切ってしまいましょう。

 

3. 簡略化した会社説明会&選考プロセスとは?

 

通常の会社説明会は試験なども入れますとだいたい3時間ぐらいになる企業が多いですが、ここは思い切って会社説明会そのものは1.5時間、試験も含めても2時間以内に収めるべきだと思います。

仮に3時間やる、ということであれば、試験ではない1次選考なども加えてしまうのも手だと思います。

 

会社説明会にたくさんの社員を割けない、といった企業も多いと思いますので

グループディスカション等、学生自身に実施させ、それを少ない社員で見る、といった選考手法を取り入れることも一考すべきであると思います。

(上記はあくまで『簡略化』を中心に考えた場合のお話になります)

 

選考プロセスも通常、会社説明会後、試験+3次面接ぐらいまで実施している企業であれば、思い切って1プロセスぐらい減らすことをお勧めします。

 

また選考と選考の間の期間ですが、通常は2週間程度と言われていますが、この時期ですので、極端な話、2日後に次の選考、というスケジュールでもまったく問題ありません。

いい学生であれば、早目早目に進めて、一気に内定&内定承諾まで持っていくぐらいのスピード感でいいと思います。

 

尚、ここで申し上げている内容はあくまで一般論であり、この時期特有の動き方を申し上げたものです。

実際には各社、選考プロセスに意味を持たせているはずですので、その意味を踏まえて、どう簡略化するかを考えるべきであるということは言うまでもありません。

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