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ライフワークとしての学びを考えます。

チームのバランス術を学び会社で活躍するためには

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ここ15年ほど、人事責任者がCEOになるケースが増えてきていると言います。

人事といえば、サポートや事務的な役回りという印象が強いのですが、会社に変革をもたらすような成功するCEOとなり、活躍するというのです。

「なぜ最高人事責任者は偉大なCEOになるのか」という論文が「ハーバード・ビジネス・レビュー」3015年4月号に掲載されていました。

チューリッヒ保険、ネスレ、フィリップモリス、ドイツ銀行などはポテンシャルの高い幹部に人事の責任者を経験させていると言います。

確かに、GMの現CEO、メアリー・バーラは人事担当バイスプレジデント経験者であったし、2001年〜2009年にゼロックスのDEOであったアン・マルケイヒーも人事出身です。

なぜ人事が良いのでしょうか?


・リーダーシップ・スタイル(グループの中でどのように行動し、どのように認識されたいと感じるか)
・思考スタイル(さまざまな状況に対し、本当のところはどのように対処するのか)
・感情的能力(あいまいさ、プレッシャー、リスクなどに、どう対応するか)

リーダーシップを上記3つのカテゴリーに分けて、DEO,COO,CFO,CMO,CIO,CHRO,6種類の幹部数千人に対する360度評価をしてみたところ、DHROの特徴は最もCEOに近かったという結果が出たのです。

    ・・・・(以下引用)・・・

現代の経済環境において、適切な人材を引き付け、正しい組織体制をつくり、的確な文化を築くことは戦略の推進に欠かせない。そしてCHROとしての経験があるリーダーは、これらの任務で成功を収める可能性が高い。

(中略)

適材適所ー適切な人材戦略、正しいチーム力学、的確な文化ーが実現できなければ、そして文化や人材の視点から組織の動きを積極的に管理できなければ、いずれ深刻な事態を迎えることになります。」と彼女は言う。反対に、一流のCHROは企業がもっと明るい未来を目指す手助けができるのだ。

    ・・・・(以上引用)・・・・

もちろん、CEOの対象は、プロとしての、一流のCHROに限られることでしょう。

CHROとは、一流の「チームのバランス術」に長けた人であるということです。

CHROでなくとも、社員さん一人一人が、「チームのバランス術」、適切な人材戦略、正しいチーム力学、文化を学び、肌感覚で理解するための方法があります。

それが「合唱チームビルディング」なのです。

今は「自分の目の前のことに精一杯」という方々も、このチームビルディングをすることによって、チームのバランス術を学べます。そうすることで、人の可能性が目覚め、その人の評価も上がり、企業の可能性が一歩も二歩も広がるお手伝いができると確信しています。


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