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一流ボーカリストの違いは共鳴にある 共鳴獲得の方法

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素晴らしい声を聞いて「なぜこの人と私はこんなにも違うのだろう」と思う一番の要因は「共鳴」です。
一流との境界線は共鳴と言っても良いと思います。

一流のボーカリストは、100人中100人必ず声の共鳴を獲得しています。
この共鳴を獲得することで、声が豊かに響くようになり、人が感動する表現ができるようになるのです。

ただ、この共鳴、獲得するまでに何年もかかることもあります。
出来るだけ早く共鳴を獲得したい人は、鼻の下の筋肉(鼻中隔下制筋)を鍛えることが有効です。

先日2015年3月20日、声の共鳴を得るためには鼻の下の筋肉(鼻中隔下制筋)を鍛えることをおすすめいたしました。

そのトレーニング方法とは、呆気にとられるほど簡単なものです。

まず、その復習です。

★★★ 共鳴のための鼻の下筋トレ ★★★

(1)左手親指と人差し指で鼻の骨をつまむ。顔の前で右手人差し指を真横にする

(2)真横にした人差し指を鼻の下に当てる

(3)人差し指は固定し、鼻の下を伸ばしたり戻したりを30回繰り返す

豚のような鼻をしなくてはならないので、人前ではちょっとやりにくいですが、ちょっとした空き時間にすぐに出来ますのでお試しください。


それでは、共鳴のためのトレーニングをお伝えしていきたいと思います。
(同時に「鼻の下筋トレ」をしながら行うとさらに早く獲得しやすくなります。)

本日の共鳴トレーニングは「ngトレーニング」です。

★★★ ngトレーニング ★★★

(1)「ア」の母音を発声するときのように口を開ける。

(2)(1)の状態のまま息を吸う。

(3)吸い終わったら舌の奥を上顎につけ(鼻濁音を発声するときの口のポジション)鼻だけで息を吐く。「シュー」と軽い摩擦音がするように。

*ポイント:息をはくとき、下腹を張りながら横隔膜をしっかり使うようにしてください。

(4)鼻からはく息に声を混ぜ、[ng]「ん~~~」と発声する。口が開いた状態のハミングだと思ってください。

(5)(4)をしながら、上顎につけていた舌を下げていき「ん~が~~~」と発声(ロングトーン)します。コツは舌を少しずつ下げること。音をよく聴いて[あ]になっても[ng]の響きを残すようにしてください。響きが大きく変化してしまったら失敗です。何回かやっているうちに鼻のあたりで響いているのを感じられるようになってきます。

(5)これを様々な音の高さで練習してみてください。


このトレーニングを行うことで、鼻腔での響きを開発していくことができます。これが共鳴につながります。

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