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ビブラートの音程が揺れていませんか? 知らないうちに間違った発声にならないために

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「声を出す」=「ノドで出す」

人は、この認識からなかなか離れられないものです。

それは、声を出す器官でもある声帯がノドにあるわけですから仕方ないことです。

私も長い年月、声楽とボイストレーニングを勉強させていただいておりますが、よほど注意していないと、未だにノドで発声している方向にバランスが崩れることがあります。
それは、ある日、信頼している先生に指摘されて気がつくといった状態です。

「これはまずい!」
と気がついて、そこからまた軌道修正していけば良いわけです。
そして、そういうときこそ、一皮むけて前よりさらにレベルアップできます。

間違った道に進まないように、自分にとっての「信頼できる他者の目」というものを作っておかなくてはならないと強く思います。

声は、ノドでコントロールしようという意識を持たずに、腰から下でささえて、横隔膜でコントロールして出すものです。
横隔膜のコントロールこそ、表現の9割です。

そうして初めて良い声を出すことができます。

よく「ロングトーン・ビブラート」のトレーニングで音程が崩れる方がいます。これは、ノドにかかったビブラートで、横隔膜を使えていない証拠です。息がコントロールできていれば、喉で頑張る必要がなく、音程は揺れないものです。(もちろん意図的にゆらす場合は別です)

それでは、どうやって横隔膜でコントロールすれば良いのでしょうか?

横隔膜を鍛えるトレーニングを継続するのに加え、身体の意識がポイントになってきます。

重いものを「ふんっ!」と持ち上げる部分で横隔膜を支えて声を出すのです。
それは、ノドではなく腰から下です。

酒屋さんがよくしている前掛けがあります。
前掛けを腰骨あたりで出来るだけぎゅう〜と硬く締めて重いものを持ち上げるときの支えにしているのです。

いつかワインを1ダースほど買ったときに、小柄なソムリエールの女性が一度にひょいっと持ち上げて驚いたことがあります。
そういえば、ソムリエールもきっちりギャルソンエプロンを腰骨のところでしばっていました。
「慣れてるんで〜」と言いながらも、あれだけの重いものを腕だけで持ち上げたら身体が持ちません。

発声のとき腰骨あたりで支えるイメージは、あたかも硬いお皿にぷるぷるとしたプリンが乗っているようなイメージです。
お皿が腰。その上がプリン。と思えばいいわけですね。

これは、管楽器をやっている人はほとんどわかっていることなのですが、呼吸のときに、重いものを持ち上げて「ふんっ!」となる場所で「持っている」ということです。それも常に持っていて、力を抜いてはいけません。

腰から下の部分と横隔膜が使えていないと、声と身体が離れてしまい、結局はノドで頑張ってしまうしかなくまります。

声楽の場合は、どうしても声が来ますので、ノドのほうにバランスを崩してしまうことは良くあります。
そして、「ふんっ!」となる場所を使えている人は結構いないものです。

私は、喉に来ているなと思ったときは、よく「腰痛バンド」を腰骨でギューっと締めて練習します。

常に、横隔膜、そしてその支えとしての下半身を開発していくことが発声のためには大事なことです。


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