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「出荷停止、計画停電、必要なし」 大前研一さんの原発問題に関するライブ第3回

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3月27日に行われた大前研一さんの動画、福島原発問題のライブ第3回を見ました。相変わらず明快な説明で説得力があり、原発の専門的なこともとても分かりやすい。大前節、絶好調でした。
 
今回は、計画停電、そしてFOOD-CHAINの被害拡大についてご紹介したいと思います。
 
ほうれん草などの被害で、農家ではさぞかし大変な思いをされているのではと心配です。
 
大前さんは、政府の説明が分かりにくかったのではないか、と指摘しています。
それでは、今回の場合どう言うべきだったのか?
 
「年間許容量を超える放射線がほうれん草から検出された。ほうれん草を毎日一年間に渡って食べると問題が出るかもしれません。念のため、食べるときは良く水洗いするようにしてください。生産者の方は出荷毎に検査を受け、特に高い値のロットに関しては出荷を手控えてください」
 
この説明を聞けば、確かに毎日ほうれん草は食べないし、洗えば大丈夫なんだ、ということがすぐに分かりますね。

『出荷停止など全く必要ない』そうです。
 
大勢の人たちに説明するときは、必要な情報をすっきりとシンプルに伝えることがいかに大事なことか、よく分かりました。
 
それからもう一つ気になったこと。
 
火力発電復旧の遅れから、計画停電が今年の冬まで継続する見通しだそうです。
このままでは経済的なダメージが心配です。
 
『計画停電など全力でやめさせなければならない』

と大前さんは言っています。
 
24日のブログでも書きましたが、節電よりもピークの電力を削減することが必要です。
 
7つのアイデアを提案していました。
 
(1) サマータイム 2時間
(2) 曜日の平準化
(3) 夏の甲子園中止
(4) 大口料金アップ
(5) 15%削減しない家庭にペナルティ
(6) 時間帯で料金を変える(8~18時倍)
(7) 夏休みの平準化(7~9月にならす)
 
計画停電のため、レストランなどは、19時ラストオーダーだったり、夜の営業を休んでいるところさえあります。
演奏会公演も中止続き。「演奏家の気持ちも考えなさいよ」というのが、クラリネット吹きの大前さんらしいご意見ですね。
世の中全体が自粛ムードになっています。
 
今こそ、国のリーダーがしっかりとしたビジョンを、明確に示すことが必要なようです。

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