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Windows Phone 8が日本で発売されないのは極めて政治的な理由なのかな

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 1週間ほど前から、Windows Phone の端末を手に入れ利用を始めた。やっと使い勝手にも慣れてきて、だんだんと使いやすくなってきたところ。

 入手した端末の値段は、2万6000円ほど。スマートフォンとしてはかなりお安い。AndroidでもiPhoneでも、機種変更時の端末価格は6万円とかは当たり前。なので、なかなか一括購入には踏み切れない。しかしこのくらいなら、一括でも買えそうだな。なんて思っていたら、さらにお安い端末がNokiaからは出るようだ。

 Lumia 520はおよそ1万7000円というのだから驚き。たしかにスペック的にはちょっと物足りないけれど、スマートフォンとしての基本機能は十分に満たしている。これくらいの価格だと、かなり気軽に乗り換えようという気にもなりそうだ。この価格は、Nokiaとしてはかなり戦略的なものだろうとは思う。かなり真剣にWindows Phoneの世界市場にかけるといったところなのか。

 で、実際のWindows Phone、個人的な感想としてはAndroidのスマートフォンより使いやすいかも。最初はインターフェイスに慣れなかったけれど、しばらく使えば心地よくなってきた。そうなると、だんだんAndroidやiPhoneのユーザーインターフェイスが時代遅れにさえ思えてくる。これを使いこなせるようになれば、一旦インストールして、使いにくくてすぐに7にもどしてしまったWindows 8の良さも、分かるのかもしれない。とはいえ、いざWindows 8を入れる際には、タッチパネル式のノートPCなりが必要となりそうだけれど。

 で、Windows Phoneは気に入ったのだけれど、日本で新たにWindows Phone 8の端末が正式に発売される気配がない。さらには、TizenやFirefox OSなどのキャリアがコントロールしやすいOSの話題がにわかに盛り上がっている。メーカーとしては、AndroidもやりWindows PhoneもTizenもFirefox OSもというわけにはいかないだろう。それなりに開発資源はどこかに集中したいはず。となると、今後Windows Phoneの新しい端末が日本市場に登場する可能性はかなり低くなってしまったのだろうか。

 キャリアがApple iPhoneのように自らの手で端末仕様をコントロールすることをあきらめれば出てくるのかもしれない。まあ、それができるくらいであれば、ドコモからもうとっくにiPhoneが出ているはずだし。

 ソフトバンクやauでももちろんいいので、あまり手を入れずに上記のような安価なNokiaのWindows Phone端末とかを日本でも発売しないかな。そうそう、先日からiPhone 4sを売り始めたウィルコムさんあたりが扱うというのはどうだろう。低価格という戦略的にも合致しそうなのだけれど。なんていうのは妄想かな。

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