鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

今年こそ、日本は本当の電子書籍元年になると信じたい

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 佐々木さんと一緒に進めている電子書籍プロジェクトeBookProで、先月末から立て続けに2冊の電子書籍を出版した。

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1202/13/news032.html

eBookPro、ハービー・山口氏の電子書籍・写真集の第2弾「London—After the dream」を発売 - 電子書籍情報が満載! eBook USER via kwout

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 ものはこの記事にもあるように、写真家であるハービー・山口氏の電子書籍・写真集だ。第1弾はiPad/iPhoneのアプリケーションとして、第2弾はiPad/iPhoneのiBooksで閲覧できる固定レイアウトのEPUBを使って制作した。普通のEPUBで作ることもできたのだけれど、相変わらず売るためのマーケットの整備が遅れている。さらに写真集ということもあり、制作サイドの意図をレイアウトにも込めたかったというのも、これらの方式を選択した理由でもある。

 最初のアプリケーションは、Appleに承認されるまでにちょっと苦労した。電子書籍ならEPUBで作ってiBooks Storeで売れというのが蹴られた理由だったりする。それができるなら、そうしているんだけど。。。結局、Facebook連携などの工夫を追加し、何度か審査にチャレンジしてやっと審査に通すことができたというのが現状。このあと、アプリケーション型の電子書籍を作っても、Appleの審査はより高くなりそうな予感。早いところ日本向けのiBooks Storeがオープンしてくれないと、この矛盾した状況からは抜け出せない。

 そんな苦労もあったからというわけではないが、第2弾は固定EPUB形式の電子書籍を、パブーから販売するという方式をとっている。固定EPUBはAppleの独自方式であり、そのことを批判する声も聞こえてくるが、我々としては現状の電子書籍のプラットフォームを主にiPad/iPhoneに絞っていることもあり、こういう選択もありだろうとの判断だ。Androidの端末は確かに増えているけれど、電子書籍のプラットフォームとしてはまだまだ未成熟と考えているわけだ。

 日経新聞でも報道されたけれど、4月にはいよいよAmazonが日本向けのKindleストアーをオープンしそうだとのこと。たしかに、業界でいくつか噂話をひろってみると、Kindle用の電子書籍の準備を急ぎ始めている出版社もあるようで、今度こそ本当にオープンするのではと思っている。これに刺激され、Appleも追随してくれるといいのだけれど。Kindle用の書籍については、リフローするものが主流のようでどうやらEPUBでの入稿も可能だとの噂だ。とはいえ、日本語の縦書きのレイアウトがどうなるのかはちょっとつかめていない。まあ、我々が取り扱っているような書籍は、このあたりは後回しでもなんとかなるけど。

 これまでに、EPUBで制作した電子書籍のストックはけっこうたくさんそろっているので、これらのマーケットが開いたら一気に展開する予定。それで、本格的に電子書籍のビジネスが軌道に乗ってくれればいいのだが。我々にとっては、今年こそが電子書籍元年になるのかなぁと思っているところだ。

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