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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

 30日の日経新聞朝刊の社会面に、「原発『クリーン』広告は不適切」という記事が掲載されていた。

 電気事業連合会が雑誌に掲載した「原子力発電はクリーンな電気の作り方」という広告のコピー表現はいかがなものかということで、日本広告審査機構(JARO)が「なじまない」という裁定をくだしたとか。JAROが原発の広告に注文をつけるのは、かなり異例なことらしい。

 これに対し電気事業連合会は、承伏しかねるということでJAROに再考を求めているとか。

 私も、個人的には原発を「クリーン」と言い切るのはちょっとというか、かなりひっかかるものがある。事故による放射能漏れの怖さもぬぐえないし、廃棄物の処理についても後世に付けをまわしているようですっきり「クリーン」と言うにはかなり抵抗感がある。

 とはいえ、原発は現状でCO2を発生しないエネルギー源であることは間違いない(原子力発電所を作り維持、運営するのにはCO2が発生するけれど、発電行為そのものからは二酸化炭素が発生しないと言う意味ではだけれど)わけで、これは地球温暖化対策の面からはたしかに効果のある発電方法とも言える。

 で、広告のはなしだけれど、原発で「クリーン」を売りにする必要はないんじゃないかなぁと。CO2排出量削減が叫ばれているいま、あえて原発がクリーンなのだと主張することは、CO2じゃない面ではクリーンではないけどねと言外で言ってるようなものではと思ってしまうのだが。

kouta

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コメント
ブタック 2009/01/31 23:11

>CO2排出量削減が叫ばれているいま、あえて原発がクリーンなのだと主張することは、CO2じゃない面ではクリーンではないけどねと言外で言ってるようなものではと思ってしまうのだが。

「CO2じゃない面ではクリーンではない」という風にはとれませんが、谷川さんはなぜそうお考えになったのでしょう?

kouta 2009/02/01 01:12

ブタックさん

考えたというより、私がそう感じているというのが本音のところです。古くなった原子力発電所の解体の問題など、まだまだ解決できているとは言えないことも多いので、CO2の面を除くとどうしてもクリーンな発電だとは言うのには抵抗があるということです。

G 2009/09/19 00:01

 国内の核施設1年分の温室効果ガスは82万t、火力1基分です。しかし、それだけで原子力を良しとするのは乱暴です。原発が動くと水温が1℃上り、周辺環境を直接温暖化している事と、CO2に拘るなら、温められた海水から発生するCO2も考慮すべきです。東京湾に入った原潜が中の炉を止めるのは、それによって東京湾の水温が上がってしまうからです。
 しかし、原子力のもっと本質的な問題について考えねばなりません。

 原発は普段の僅かな放射線も危険です。低線量被ばくの問題は、廃棄物保管場所の限界とともに、これから深刻な問題として認識されていくでしょう。原発から100マイル以内の地域では、その外と比べ乳がんの死者が6倍もいます。でも日本は原発からそんなに遠い地域はないのです。(参考図書「内部被ばくの脅威」)
 また原子力は、日本の関係者が「子孫に負荷をかけるのかと問われれば、そうせざるを得ない。」と発言してますから、子供やその親は特に良く知らなければなりません。知って、改めてどうしたいのかを選んでほしいと思います。得る物と、失う物の大きさと重さについて、よく考えねばなりません。

 地球は全てに等しく愛を注ぎ、故に1つの生き物だけに味方をしません。地球の環境よりも、自分の手の中の命について問われているのだという事に気づけば、答えはずっとシンプルに出ます。

「チェルノブイリの祈り」という本を読むとあの地が現代のエデンとなってしまった事を理解できると思います。まさに「知っている」ことによって、我々はあの土地に入れないのです。
 脆弱な我々の文明と違って、(人も含め)自然は驚くほど荒々しく優美で、残酷でタフです。

 そしてもう一つ、核施設を空爆されたイラクを知る事は、国防にも重要です。原発を攻撃され、知識がない故川に原料ウランを流してしまい、周辺や下流の地域は今、深刻な事態に見舞われています。かつて文明を育んだ母なるチグリスは永久に汚染されてしまいました。また何故、これほどの悲劇をなお、我々は知らされる事なく過ごしているのか。報道は果たして我々に誠実なのか。自身の頭で考える事の大切さを痛感します。
 日本には55基の原発があります。この2つの国での悲劇が、そのままこの国の未来へつながるとするなら、どうしたら良いでしょうか?

 他人の未来や命も含め、全てを失う覚悟があるならいい。でも、その気がないなら、死に金を使って博打を打ってはいけないと思う。まして今自分達が賭けているものは、我々の物ではないのだから。未来の命を死神に切り売りしてまで、現在の利便性は守られるべきなのか。
 尚、90年代まで電気需要を減らせば、あくまで理論上ですが、原発を全廃しても今の生活は可能だそうです。(「脱原発のためのエネルギー計画」より)
 これほどまでに多角的な問題をはらんだ分野は、なかなか決断が難しいと思います。悪戯に焦らせるのも良くないでしょう、しかし・・。看過しないで欲しいのです。
 長文、大変失礼致しました。

kouta 2009/09/19 01:35

Gさん

コメントをありがとうございます。コメントいただいた内容は、私も普段感じていることと大きく重なります。

個人的には、いま原発のために使われている莫大な費用を、なんとか別の、本当にクリーンなエネルギー開発に回せないのかなぁと。なにか代替のものが出てこないと、原発減らすことさえできないように思うので。

G 2009/09/21 16:37

 拙いコメントに丁寧なお返事をいただき恐縮です。
 kouta様の考え方は、これからの社会に必要だと思います。環境負荷の低いエネルギー開発は、これからの要になると思います。
 ただ、原発を減らす事はむしろ政策の問題に思えます。原子力の予算に比べ、自然エネルギーの予算は数年前の資料で僅か1%です。


 どんなに高度な技術があっても、行う意志(あるいは利益)がなければ、成される事はないと考えます。
 IEERのレポートによれば、フランスも21世紀半ばには、原子力から撤退する予定です。
 持続可能な文明社会に移行すべく各国が動き始めた中で、原子力推進政策の経済的合理性は薄れつつあるようです。
 また火力の半数が休んでいる事を考えると、CO2の問題はありますが、原子力の代替分を自然エネルギー+残りの火力で供給する事は、困難ではないのかもしれません。また、何に電気を使うのか、どういう使い方が本当に無駄になるのかも、学校で教えるべきです。(熱を電気に変え、またそれで熱をおこす等。)
 準国産エネルギーならば、太陽光の方が手軽でしょうし、持続可能性なら、家畜の糞からメタンを造る自治体もあります。既に様々な技術の芽はあるのです。ただし日本はこれらに水をやらなかった。そちらへ費用をまわすのならば、やはり政策や予算を動かさなくてはどうにもならない気がします。
 CO2に限らず、全ての生物は本質的に、外界に影響を与えるものです。その許容範囲を見極め調和をとる事がきっと、本当のエコロジーなのだと思います。

 何時れにせよ原子力の削減に今、最も必要なものは、それに向けた政治的意志力でしょう。(そして新たな利益構造(笑))
 ただやはり急いでしまいます。星の残り火で火遊びをすれば、やけどでは済まないでしょうから。
 散文な上にまたも長文で、大変失礼致しました。


 遅ればせですが、eco検定合格おめでとうございます!
 お仕事もされながら勉強を続ける事は、とても大変な事だと思います。
 自分にはとても出来ない事と思い、敬服致します。


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