鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

芸能人の力なのかTVの力なのか、影響力の大きな口コミだった

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 友人の経営する麻布十番にあるお店が、TVで話題になったとのこと。その直後からお店のWebページへのアクセスが殺到し、一時は接続しても表示がまともにできない状態にすらなったとか。

 これまでも、そのお店は週刊誌やグルメ系雑誌などにも掲載されたことがあったが、その際にもせいぜい普段の数倍アクセスが増える程度で、その効果もほんの数日のことだった。情報量的には、雑誌での掲載のほうがもちろん多い。TVでは、麻布十番という地名と店名くらいしか情報がなかった。だからこそ検索され、Webページでさらなる情報が収集されたのかもしれない。

 このWebページへの訪問者数は、普段だと1日100前後といったものだった。会社から週末の宴会場所探しなどでアクセスされるのが多いのか、月曜日から水曜日くらいの週の前半のアクセスが比較的多く、土日は極端に減るという傾向があった。今回は、 放送直後からアクセスが急増し、ピーク時には1日に5,000を超えている。放送日の関係から、このピーク日は、いままでもっともアクセスの少ない日曜日だった。

 こんなことは、広告をどんなに打ってもなかなか達成できることではないだろう。今回はTVのメディアとしての力というのもあるが、発言した芸能人のある種のカリスマ性も大きいのではと、経営者の友人は分析している。その芸能人の私生活が、それほど明らかになっていないのがお店に対する興味を喚起したのではというのだ。

 これも一応、口コミによる広告効果ということになるのかもしれない。先日の藤原紀香さんの結婚式の引出物も、かなり話題になっていると聞く。影響力のある人になんとかして「良いと言わせる」のではなく、きちっとしたサービスの結果「良いと言ってくれる」状態を作りだすことが大切なのだろう。

 そういえば、米国セールスフォース・ドットコムのマーケティング責任者にインタビューした際に、オラクルなどの手強いライバルがSaaSに進出してくるがマーケティング手法を変更しないのかという質問をしたことがある。返ってきた答えは、セールスフォースではこのまま顧客の口コミによる評判重視のマーケティング活動を続けるとのことだった。アフェリエイトはいまや純粋な口コミといっていいのか微妙だと感じているが、口コミ的なマーケティング手法というものを、改めて考えてみた週末だった。

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