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厳しい状況からの立て直し方

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26日の日曜日、奥さんに誘われて、バドミントンのヨネックスオープンJAPANの決勝を見に行ってきました。
残念ながら、日本選手は残っていませんでしたが、世界のトップ選手同士のハイレベルな戦いは、ほとんどバドミントンを知らない、わたしでも、見応えがありました。

男子シングルスの決勝は、世界ランク1位で日本期待の田児賢一選手を2回戦で下したリー・チョンウェイ選手(マレーシア)と、2008年北京オリンピック金メダリストで元世界ランク1位のリン・ダン選手(中国)の対戦。
なんて、書くと、バドミントン詳しそう、と思われるかも知れませんが、これは入場のときの選手紹介(会場アナウンス)のウケウリです。
でも、こう聞くと、ワクワクしますよね。

バドミントンは21ポイント先取のゲームを先に2ゲーム取った方が勝ち。(そんなことも知りませんでしたが)
第1ゲームは20-20(ジュース)ともつれますが、リー・チョンウェイ選手が一気に連続ポイントを奪い、22-20(ジュースのときは、2ポイントアップするまでやって)と、第1ゲームを取りました。
第2ゲームは、逆にリン・ダン選手がペースを握って、16-21と取り返します。
そして雌雄を決する第3ゲーム。
一進一退の攻防の末、勝負どころで見事な集中力を発揮したリー・チョンウェイ選手が粘るリン・ダン選手を21-17と振り切って、試合を制したのでした。
素人目で見ても、どちらが勝ってもおかしくないような好ゲームでした。

優勝後のインタビューで、リー・チョンウェイ選手は、第2ゲームを取られた後、どう立て直したかしたか、を聞かれて、
「もともとタフな試合になると予測していたので、ゲームを取られても特に動揺はしなかった」
「自分の準備してきたことをやるだけだった」
と淡々と(実際は通訳の人の話から受けた印象、ご本人が淡々してたかどうかは言葉が解らず不明)答えていました。

こう言うのは簡単ですが、なかなか、そこまで自分のやってきたことに自信を持つのは難しいことです。
実際に自分の立場に置き換えて、当てはめて見ると、事業の数字が厳しいと、あれこれ、他のことをやってみたくなったりします。
もちろん、不況の中、思い付きで、そんなことをしても、うまく行くはずがありません。
逆境のときこそ、慌てずに、本流の事業をきっちりやることが大切なのでしょう。
もっとも、それは、普段から(好調のときから)、現状に満足することなく、次の成長のための準備をしっかりやってこそ、厳しい状況でも、自信を持ってできるようになるのだと思います。

勝敗の分かれ目について、
「この大会にどうしても勝ちたい、という強い思いがあって、勝つことができた」
と語ったリー・チョンウェイ選手。
その目は、もう、次の大会を見ているようでした。

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