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ワークマンのCM

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吉幾三さんが出ている「ワークマン」のCMをご覧になったことがありますか?吉幾三さんが様々な現場でそこの作業服を着て歌っているCMです。
明るく、良い気分になれる曲調に覚えやすい歌詞。
思わず口ずさんでしまっていた、という人も多いのでは無いでしょうか。

ところが、先日、小学生の娘と一緒にこのCMを見ていると、
「あたし、このCM嫌いなんだよねー」
と一言。
んん、何で??
インパクト重視のCMは、受け手によって捉え方が違ったりするので、好き嫌いが分かれることもあるだろうけど、このCM見て、ちょっと嫌な感じのするところあったっけ?
「だって、この人、歌ってばっかりで、ぜんぜん仕事してないじゃん!」
おお、小学生ならではの視点。
学級会で
「ムラヤマくんが、遊んでばっかりで、お掃除しませんでした」
とクラスの女子(じょし)に責められた昔を思い出してしまいました。

そのときは、大笑いしたけど、よくよく考えてみると、
自分は仕事しているのに、アイツは・・、
という感情、会社でも良くありますね。
第三者には、楽しそうで、気分が良くなるような雰囲気の人に対しても、それが自分のプロジェクトのリーダーだったり、上司だったりすると、
「楽してるんじゃないの」、「気楽でうらやましいよ」、「ちょっとは、こっちの苦労も分かれっつーの」
と文句が出て来がちです。
これってどういうことで生まれる感情なのでしょう。

(1) 相手が仕事をしていないので、自分に実害がある
(2) 自分がツライ状況にあるのだから、相手も同じ状況でないとおかしい
(3) お気楽そうな相手に、自分のツライ状況が分かるはずがない

(1) の場合は、確かに嫌ですね。
掃除をさぼる人がいたら、自分にそのシワ寄せが来ますからね。
でも、他のプロジェクトの人に、そういう感情を抱くこともよくあります。
また、リーダーや上司だと、仕事の役割が違いますから、本当に、そのリーダーや上司のせいで自分がツライ目にあっているとは限りません。

(2) は、ちょっと嫌な性格、と言われてしまいそうですが、人間って、そういうところがあるように思います。
でも、だからといって、リーダーや上司に、
「オレの方がツライ目にあっている」
と愚痴ばかりこぼされても、嫌な感じがなくなるどころか、気分が滅入るばかりです。

(3) の感情、そうそう、結局、相手がどうこう、というより、自分を分かってもらえない、自分を見てもらえていない、のがツライんですね。
明るく楽しげなのが悪いのではなく、自分と共感してもらえなさそうなのが嫌なのだと思います。

もし、吉幾三さんが、作業者一人一人の歌を聞いていているシーンがあれば、娘もこのCMが好きになるかも知れません。

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