沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

電話リレーで聴覚障がい者の海上遭難を救出

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めんそーれ!

たまにしかブログを書かないブロガーで申し訳ありません。

6月3日(土)18時56分に弊社(アイセック・ジャパン)電話リレーサービス窓口に聴覚障害の方から「船がとまって、水が入ってきているから、118番へ連絡してほしい」というメッセージが飛び込んできました。

弊社では2013年から日本財団の委託を受けて、電話リレーサービスを実施しております。

聴覚障がい者が社会インフラの中で唯一使用できないものが電話です。

電話リレーサービスは、その聴覚障がい者の皆さんも電話が使えるようにしているサービスで、手話を使う方はテレビ電話で、手話が使えない方やスピードを好む方はチャットで自分の伝えたい内容をオペレーターに伝え、オペレーターが相手先に電話し、利用者の方の内容を伝え、その返事を、今度は文字チャットで利用者に伝えることで、会話をサポートする仕組みです。

現在、日本財団では5000名の聴覚障がい者にご利用いただいておりますが、全国32万人を超える聴覚障がい者のうちのごく少数の方しか使えておりません。

今回はその中の一人の方がこのサービスを使って弊社の電話リレーサービスにチャットでコンタクトされました。

現在の電話リレーサービスでは、110/119などの緊急電話は受け付けないことになっているのですが、チャットでお聞きしたら、同乗している4名全員が聴覚障がい者ということで、命にかかわることでもあり、対応をいたしました。ただ、緊急電話は掛けた地域の窓口につながるので、118番にかけたのでは沖縄管区につながってしまいます。そこで、遭難者にチャットで現在の位置を知らせてもらいました。すると一色港と佐久島の間だということが確認できたので、名古屋海上保安部に直接電話をいたしました。最初は海上保安部でもいたずらじゃないかと思ったらしいのですが、聴覚障がい者のための電話リレーサービスだということをご説明し、現在の遭難者の状況などをお伝えすることができました。ところが、その間に利用者からの返答がなくなりました。(後で分かったことですが、船が転覆したために利用者の携帯電話は波にさらわれてしまったのでした)

この連絡を受け、名古屋海上保安部から地元の衣浦海上保安署に連絡がいきました。

衣浦海上保安署では、海上保安部の連絡の前に数名の聴覚障がい者から友達が海で遭難したとの連絡が入っていたようでしたが、連絡してこられた方がすべて聴覚障がい者だったため、思うようにコミュニケーションがとれず情報が錯そうしていたようです。そこへ名古屋海上保安部からの適切な情報が入ったため、救出に向け巡視艇が出航することとなりました。

転覆した船底に2名、つながれた海上スクーターに2名がつかまって助けを待っておりましたが、23時過ぎに到着した巡視船によって無事に救出されました。連絡を受けてから4時間以上がたっており、少しでも遅れたら全員命の危険があったと、救助にあたった衣浦海上保安署では電話リレーの必要性を実感されておりました。

翌日、弊社には救出された利用者の方から、本当に全員無事に帰ることができ感謝しているとのメッセージをいただきました。携帯が流されたので、PCからのメッセージなので遅くなってしまいましたとの断りがありました。

6月4日にはネットニュースで流されましたが、6月6日には沖縄タイムスと福井新聞で大きな記事となりました。

インタビューしてくださったどちらの記者も電話リレーサービスというのがあることに驚かれ、その必要性につよく感動されておりました。

もっともっと周知されて、欧米のように国のサービスとして提供され、利用者が増えることを祈っております。

2017-06-06 09.50.13.jpgのサムネイル画像

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