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入団3年目までパッとしなかった、投手から転向したある打者の話

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これは、入団時に大きく期待された、あるプロ野球選手の成績です。

1年目 打率0.161 本塁打 7 打点25
2年目 打率0.270 本塁打 17 打点71
3年目 打率0.253 本塁打 13 打点53

悪くはないものの、大きく期待された割には「今ひとつ」という印象ではないでしょうか?

これは現在、日本経済新聞「私の履歴書」で連載が始まっている王貞治さんの成績です。

本日1月11日の記事では、当時三振を繰り返して「王、王、三振王」とやじられた様子が描かれています。

そして3年目を終えて、王さんが中学2年の時に右打ちを左打ちに変えるようにアドバイスした荒川博さんが、打撃コーチとして巨人に入団するところで、本日の記事は終わっています。

 

その後、一本足打法を習得してからの活躍は、皆さんもご存じの通りです。

4年目 打率0.272 本塁打 38(*) 打点85(*)
5年目 打率0.305 本塁打 40(*) 打点106
6年目 打率0.320 本塁打 55(*) 打点119(*)
(注 (*) ...打撃タイトル獲得)

 

私が物心をついた時から大活躍し、一人の大人としての立ち居ぶるまいも素晴らしい王貞治さんを、私はとても尊敬しています。

王さんの手記を拝読すると、執念深さと、運命に必要以上に抗わず流れに身を任せるあっさりした諦めの良さ(投手から打者への転向など)が同居している印象を受けます。

明日からの連載も楽しみにしています。

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