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なぜ『事業戦略の見える化』なのか?どうすればいいのか?

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私は講演や研修で、「事業戦略を、見える化しましょう」とご提案しています。

しかしなぜ『事業戦略の見える化』が必要なのでしょうか?

戦略は実行することが必要です。しかし必ずしも当初の狙い通りうまく行くとは限りません。むしろ予想外のことばかりが起きます。

そのために、実行結果を検証することが必要です。

戦略→実行→検証→戦略→実行→検証→....

と繰り返して、継続的な改善を図ることが必要なのです。

しかし「見えないもの」は改善できません。だから『事業戦略の見える化』が必要なのです。

 

どうすればいいのか?

私の場合、事業戦略は次のパターンでまとめています。

1 対象顧客と課題 対象顧客と課題を明確に定義。リアルな顧客の声で検証
2 解決策 新事業で解決することを定義。自分たちの強みを考慮
3 新事業概要 上記1/2をもとに、新事業概要を明確化。
4 現状分析 市場、顧客、競合の観点で、新事業の市場性の分析
5 課題とアクション プロジェクトの課題と対応策の洗出し
6 ビジネスプラン 必達売上目標の明確化。どの時期に何をして売上を確保するか
7 予算・人員計画 リソースの確保。関係部門と交渉する
8 組織体制 組織体制の明確化。社内外関係部門との協業体制明確化
9 実施案 新事業実現の行動計画の策定。いつ誰が何をやるかを明確化

戦略実施後の検証段階では、上記1-9を元に、下記をまとめます。

10 ビジネス評価 上記6を元に、実施結果をビジネス観点で検証
11 アクションの評価 上記5-9の結果を、実施結果を行動面で検証する
12 学びと次のアクション 上記10-11を元に、次のアクションを策定する

この資料をパワーポイントやワードにまとめて、常にアップデートし、最新版を関係者と共有するようにしています。

この資料をプロジェクト実施のための「基本設計図」として位置づけ、戦略を「見える化」することで、戦略の可能性と問題点がより明確に把握できますし、事業戦略の狙いと現状を関係者と密接に共有できるようになります。

実際にやってみると、新規事業をスムーズに進める上で、とても役立ちます。

 

「事業戦略がなかなかうまく進まない」という方は、是非お試しを。

 

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