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プレミアム価格が付いているプラモデル

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私、同年代の人達と同様、小学生から中学生の頃はプラモデルに凝っていました。

主にミリタリーモノが好きで、武蔵とか、一式陸上攻撃機、銀河、隼、疾風、等々、接着剤、パテ、水ヤスリ、塗装料等を使って、よく作ったものです。

ただ、なかなか思った通りの出来にならず、飛行機の窓枠塗装がはみ出してしまったり、接着面の間が空いてしまいパテでも埋まらなかったり、最後の塗装がデコボコになって落ち込んだり、ということを繰り返していました。思い返せば、子供の頃は結構不器用でした。

最近、近所でプラモデル屋さんを見つけて、休みの日に近所で散歩する時に立ち寄って、完成模型を見て懐かしんだりしています。

このように思っていましたら、昨日(2007/1/17)の日本経済新聞で、「完成模型のファン拡大」という記事を見つけました。引用しながらコメントいたします。

「仕事に追われて自由時間が少ない三十-四十代の男性層の支持を集めている」

これはまさに子供の頃に私のようにプラモデルを作っていた世代ですね。ある商品群に対する同一のセグメントが、時代とともに異なった性格になったのは、考えてみれば年月を経てニーズが変わったので当たり前のことですが、面白いですね。

「仕上がりの精巧さなども手伝って売上げが増加」

なかなかうまく仕上げられなかった子供の頃を思うと、確かにそうかもしれません。本来、模型というものは仕上げる楽しみもあるもののですが、時間がない人にとっては出来上がっている模型それ自体に大きな価値があると思います。

「価格は組み立てないプラモデルの二.五倍程度。工場内で職員が手作業で組み立て、塗装した手づくりの味わいが特徴」

プレミアム価格が付いている、ということですね。IT業界でもここ十数年ハード・ソフトの販売だけでなくサービス化が進んできていますが、ここでもサービス化が進んでいるとも言えそうです。

ちなみに、全長1.5メートルの1/144模型「戦艦大和」は、95万円するものですが、受注に生産が追いつかず、昨秋に生産量を2倍に増やしたそうです。

 

関連リンク:「超精密巨大迫真模型 空母赤城」

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