とてもマニアックな話を交えながら、雑多な話でお寛ぎください。

バンコクでのとある一日 その3 地下鉄に乗った日

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 私はバンコク支社に勤務している時、地下鉄を使って通勤する事が多いのですが、地下鉄を利用する点で気づいた点のお話をします。

 最初地下鉄は、あまり人がいませんでした。値段がバスよりもかなり割高だった事が第一の原因ですが、切符を買うのがかなり面倒なのと、SUIKAのようなプリペイドの制度が受け入れらなかったからだと思います。
 しかし、それでも時間が経つにつれて、地下鉄を使うとバスの渋滞による時間のロス無くなり、あまりにも簡単に着いてしまうので、一度その利点に納得がいくとバスから地下鉄に移る人が増え、現在では、通勤ラッシュ時などは、何本か待たなければならないほどに利用客が増える結果となっております。

 当初、こんなものにたくさんのお金を掛けて、外国客しか使わないなんとなんと贅沢なと思っていたのが夢のようです。
 私がこのように思ったのには理由があります。
 まず、高収入の人は地下鉄を使わないだろうと思いました。理由は、社用車での送り迎えか、自家用車での出勤が多いからです。低収入の人にとって、バスの運賃の安さに比べたら地下鉄はとても高いです。タクシーとそんなに変わりません。無制限に10バーツでどこまでも利用できるバスにコストでかなうはずがないからです。
 つまり、中所得者がターゲットになるぐらいだったのですが、中所得者は、できれば自家用車を手に入れて、出勤するというステイタスを持っていましたから、あまり利用客が増えることは無いだろうと考えたわけです。
 しかし、現在では、中所得者はおろか、低所得者、高所得者まで地下鉄を使うことがあるように思われます。
 理由はやはり、時間の節約でしょうか。空いている時なら、タクシーで20分ほどの場所が、実際は、40分以上、下手をすると1時間以上掛けて移動していましたから、いつでも一定の時間で着くというのは大変重要です。ビジネスにとって時間は最も大切なもののひとつです。その事に気づいた人が利用し始めたのでしょう。

 そんなわけで、最初は観光客が主だった地下鉄もだんだんと乗客が増えて、日本なみの定員いっぱいの状況となりました。
 そして、最初はタイ人の人は、人ごみが嫌いなのか、日本人的にはまだまだ乗れるのに、あえて、一本待つという、押し合い圧し合いしない、紳士的な、しかし何故か並ぶということをしない状態で、地下鉄が運用されていったのでした。
 私は、このことに大変感銘を覚えました。タイ人は心に余裕があるから、無理に乗ろうとはせず、何本でも待って、地下鉄に乗るのだな、と。しかしこのところ、そんなタイ人の美徳が失われつつあるようです。現在は何とか乗ろうと押して乗ってくる人が増えました。空いている時は、お年よりに席を替わろうとする人が多かったのも良い印象でしたが、このところ、乗車率が高いせいか、席を譲る光景をなかなかみません。押し合い圧し合いについては、日本では普通の事なので、私は気にしませんが、乗っているタイ人はあまり良い気がしないようです。できれば、日本のように人が人を掻き分けるような地下鉄に成らない事を心より祈ります。

 今日はここまで、またいつかお会いしましょう!

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