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タイ国の真実らしきもの その51 クラクションを鳴らさない本当の原因は、

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皆さんの中には、車の運転をしていて、1度や2度は、怒って、クラクションを「ブーブーブー」と鳴らしたことがある方もいるでしょう。中には、私はそんなことで怒ったりしない。という聖人もいるかもしれませんが、残念ながら、私もたまに我慢の限界になったりします。がタイでは、私は、決してクラクションを鳴らしません。なぜなら、タイではほどんど誰もクラクションを鳴らさないからです。

タイでの車の運転の荒さというか、奔放さは、私が以前書いたとおり、すごいものですが、その割りに誰も(95%程度の人)が、クラクションを鳴らしません。
日本人なら絶対にクラクションをブブーと鳴らして、「あなたは人道的に悪いことをしているんだぞ」と言わんばかりの警告というか、嫌がらせというか、とりあえず、大きな音をたてるのですが、タイ人はしないのです。
これは、タイ人がやさしいというだけではありません。
タイ人の運転は、日本人がこれは怒るだろうという具合の運転が普通なのです。普通の運転に怒る人はいないですよね。
ただ、それだけのことなのです。では何故、そんな荒い運転が普通なのかを私なりに考えてみました。
原因は、渋滞するなのです。
都市交通の道路設計がうまく行っていないのです。
そのため、多くの道がひとつの道にのみつながっていて、パラレルに分散して目的地に行くという選択肢がなく、どの道を通っても結局ひとつのところにまとまってしまう。そんな道路がタイの道路なのです。
ではどうして、そのような道路ができたかというと、タイの道路は、主要道路を除き、国や県などの公共の土地ではありません。そればかりか、道路そのもの所有権を個人で持っていたりします。
道路を舗装するのに、地主がお金を払うわけです。利用するのが通り過ぎるだけの車のために道路を作るはずもなく、つまり、袋小路の道がたくさんできてしまうのです。
地主にしてみれば、主要の道路までの道は作るけれど、それを抜け道として利用する一般の人が利用しないように、というわけですね。

これらの事により、車は細い路地から出てきた車は、目的に近くまで、主要道路に収束してしまうのです。結果大渋滞となるわけです。大渋滞が日常なバンコクですから、少しでも早く行こうと押しのけ押しのけ車は進むわけです。
それが、荒い運転につながり、荒い運転が普通の運転となり、そして結果クラクションをならさない運転につながるわけです。

結論、タイの道路整備の特異性(土地の持ち主が道路整備負担を行う)が、クラクションを鳴らさないタイの運転マナーにつながった。ということになります。
 
 
今日はここまで、またいつかお会いしましょう。!
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