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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

人類という生き物の行方?

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このところ週末が結構忙しいので、今週も簡単に!

米国で、白人至上主義者と反対派の衝突などが起きていて、白人至上主義者に与するかと思われる発言を繰り返す大統領の支持率が落ちてきている。

私も、歴史には弱い方だが、教会関係者を重んじ戒律が厳しいカトリックに反発したプロテスタントが大西洋を渡りアメリカという国を作り上げたということ、そして自由と人権に根差した国家を作り上げたということ、更に言えばアメリカという国の国力自体が、その自由な精神や、機会平等の仕組みによって、世界の知恵が集中することで維持されてきたということを、どう考えるのだろうか?

ケネディ大統領の時期に、そもそも逆差別と言えるほどの有色人種優遇の教育政策などを推し進め、世界に対して平等主義、人権主義の求道者として君臨してきたアメリカは、これから何を目指すのか?アメリカの国力を支えているのは、特権意識に胡坐をかいてきた白人ではなく、チャンスを求めて努力を続けてきた有色人種であり、もはや大部分が考える力も地道にコツコツと努力をすることも忘れた白人ではない、ということに気付くべきではないだろうか?

世界の様々な諍いには色々な理由がある。宗教も一つだし、国境線もそうだろう。資源の奪い合いとか、過去の紛争の怨嗟の連続のようなケースもある。そして、そのような紛争を少しでもなくすべく各国は様々な努力を続けてきた。だが、相変わらず様々な対立は存在し、更に対立を助長するような行動、貧富の格差、不必要な情報の拡散、紛争を激化させる武器の強化とこれを支える科学技術の発達、本当に人類は紛争の世紀を脱することは出来るのか?

過去をどう評価するかは別にして、相変わらず過去を強調し他国を批判することでしか国内統治すら出来ない国家が多く残存し、様々な宗教や文化を尊重する精神に欠け、自国の或いは自らの民族の発展しか望まない、そして常に誰かを批判し外に敵を求めることで自らの責任を捨象する、そのような国際社会に、怨嗟の連鎖がつながれば、人類社会の平和など永遠の課題、いや科学技術の発展を前提に考えれば、人類の消滅の日は遠くない、ということになるのではないか?

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