オルタナティブ・ブログ > マイク丹治の「グローバル・アイ」 >

 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

政治と行政の劣化

»

今週も簡単に!

そもそも元々おかしかったのかも知れないが、どうもおかしなことが多すぎると感じているのは、私だけではないだろう。

まず、野党第一党の党首候補の件。罰則がないとか言っているが、これはそのような問題ではない。一方で諸外国はという議論もあるが、まず国会議員は法を制定するところである以上、そのメンバーが国籍法を遵守すべきは当然のことであり、また自らの状況についてきちんと整理しておくべきことも当たり前だ。これは不正だとかいうレベルの話でなく、議員の基本的な資質の問題であり、これに欠ける議員が党首になるという政党に正当性などあるはずもない

富山の県会議員、市会議員の話も、前の東京都知事の話と同じであり、要は賤しいということに尽きる。国民や住民の税金を掠め取るという行為に正当性などあるわけもなく、永久に公民権をはく奪すべきような話だ。もっとも、これをある国政や地方行政に関わっていた人に話したら、だったら我が国の地方議員の9割くらいが辞職になると言われた。とすれば、皆がこれまでも思ってきたように、このようなことは今に始まったことではないのかもしれない。そのくらい、我が国の政治はガタガタになっている、つまり代議制民主主義などは全く成り立っていないということだろう。

そして豊洲の問題。何がどうなったのかは分からないが、これは行政側だけでなく、業者或いはその背後にいる政治家も巻き込んだスキャンダルになる可能性も否定できない。いずれにしても、安全性についての明確な確認がされないまま、しかもその情報が秘匿されたまま、このようなことが行われていたとすれば、東京都のガバナンスそのものの問題だと言わざるを得ないし、責任追及もさることながら、行政の在り方そのものを見直す必要がある。

以前に、東京都の外郭団体について、アドバイスを求められたことがあり、その際長野の委員をやった経験を生かして、半数程度は不要になると申し上げた記憶があるが、かなりの程度お手盛りの団体があるはずだ。そんなところも含めて、私が関わっている構想日本の事業仕分け(予算削減のためというより、正当に予算が策定され執行されているかという観点で)でも、大々的に行って精査をすべきではないか、と思っている。

Comment(0)