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コグニティブとは何か? IBMの目指すテクノロジーのこれからが分かる本 『スマートマシンがやってくる』

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コンピューターが人間の脳のように考えることができる時代はやってくるでしょうか?IBMは、質問応答(QA)システム「Watson(以下、ワトソン)」で全米クイズ・チャンピオンに挑戦しました。ワトソンは、自然言語を解し、膨大なテキスト・データを迅速に検索して答を導き出しました。これは既知の正解を膨大なデータから見つけることでした。

IBMリサーチのトップであるジョン・E・ケリー3世と弊社スマーター・プラネット・ブログのライターでもあるスティーブ・ハムが、これまでIBMの研究部門が行ってきたことと、それを踏まえこれから目指すテクノロジーを解説した書籍『スマートマシンがやってくる』が発刊されました。

スマートマシンがやってくる 情報過多時代の頼れる最強ブレーン スマートマシンがやってくる 情報過多時代の頼れる最強ブレーン
ジョン・E・ケリー3世 スティーブ・ハム 三木 俊哉

日経BP社 2014-07-16
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キーワードは、「コグニティブ」です。直訳すると「認知、認識の(できる)」ということですが、経験を通じてシステムが学習し、相関関係を見つけては仮説を立て、記憶し、成果からまた学習していくというように、まさに人間の脳のように考えるシステムのことです。また、ワトソンは、テキスト・データの解析でしたが、コグニティブ・システムでは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を利用した解析を目指します。

コンピューターが人間の脳のように考えるために、「神経形態学的電子工学システム(SyNAPSE)」という共同プロジェクトで、新しいチップの開発が進められています。
関連プレスリリースもご覧ください。
IBM、SyNAPSEチップのプログラムに新技術基盤を創生(2013年8月12日)

IBM、30億ドルの研究イニシアチブを発表(2014年7月10日)

<追記 2014年8月8日>
新しいIBM SyNAPSEチップを発表(2014年8月8日)

この本で個人的に興味深かったのは、人間の脳は省エネだということ。全米クイズチャンピオンに挑戦したワトソンは、冷蔵庫大の金属ラック2列に92のサーバーを搭載、発する熱量は最大8万5000ワットだったそうですが、人間の脳は20ワットしか使わないということでした。システムにとって、省電力というのも解決せねばならぬ課題ですね。

この書籍で取り上げられているプロジェクトのいくつかは、現在展開中のMade with IBM 動画シリーズでも紹介されています。下記映像もご覧いただき、少しでも興味を持たれましたら、この「スマートマシンがやってくる」をお手にとっていただけたら幸いです。

Astronは、IBMのパワフルなデータ管理システムを活用して、世界最大の最も感度­の高い電波望遠鏡を開発しています。

IBM は、ナノテクノロジーを応用し、新しい形のデータ・ストレージを構築することで、高まる­デジタル・ストレージのニーズを満たします。

IBM Watsonのコグニティブ・コンピューティングがシェフと協力して、全く新しいレシ­ピを創り出しています。

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