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技術で勝って、商売で負けていませんか?

グーグル社員とのセッションを経験しました

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Google02.jpgのサムネイル画像先日、たまたまグーグルの若手社員の話を聞いたり、意見交換をする機会がありましたので、報告したいと思います。

本人はYouTube広告関連の仕事をしているエンジニアの知識を持ったプロデューサー的な役割を担っているとのことでした。

彼の話の大筋は大体、事前に予想しているような内容でした。
IT系ハイテク系企業のそれも外資系ということもあり、典型的な内容だったのです。

まずは働き方から
ワークスペースには犬が2匹いて、という写真画像を見せられるところから案の定スタートしました。
服装は自由、出社や退社時間は自由、一日3食つき、マッサージ師も3人常駐していて、というような展開です。

上司はオーストラリアに居て、自分がどれだけ深夜まで働こうが、休日出勤をしようが関知しないので、評価には全く反映されない。
とにかくどれだけアウトプットを出したのか、という成果でしか評価されないのです。

だからこそ、当日の朝に連絡をして、午後から出勤すると伝えても全然大丈夫で、社内ミーティングにも社外にいてモバイル端末を使って参加することが可能、といった具合です。

評価について
成果主義ということですが、ただ数字だけが全てという訳でもなく、やはり自分の取組みがいかに会社に貢献しているか、といった自己PRも大事との付け足しがありました。
この点では、日本人の存在は常に上司には物足りないらしく、途中のPRが何も無しでいきなり成果としての数字だけが急に提出される、という点にびっくりされるようです。
インド人の自己PRはかなり積極的であるらしく、相変わらず昔も今も日本人は日本人なのです。

特に興味深かったのは
社内でのコミュニケーション手段についてでした。
てっきり、先入観でメールなどのネット活用が大半で、リアルに人と話す機会はほとんどないと想像していたのですが、逆でした。
グーグルであろうが、やはり一番大切なのは実際に人と人が会って直接話すこと以上に優れたコミュニケーション手段は見当たらない、という意見を彼が持っていたことでした。

これらのことを考えると、国内企業にも外資系企業にも違いはないのだと認識できたのです。

時間が許せば、働き方やチームとしての成果の出し方などで、もう少し詳しい話が聞きたかったのですが、消化不良感が残ったことが残念でした。

こういう点では、いかにも外資系企業らしい緩さやふわっと感ばかりが残ってしまったのです。
もっと日本企業にはない良さが多くあるはずだという、核心に触れたかったのでした。









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