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技術で勝って、商売で負けていませんか?

増えてきた顧客と業者をつなぐマッチングサイトと需給ギャップ

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handshake.jpgのサムネイル画像筆者の記憶では10年以上前から存在していたとはいえ、肌感覚ではここにきて急にさらに増えてきたような気がするマッチングサイト。実態はどうなのでしょうか?弊社への売込みも結構あるからです。

ITシステム案件の取次ぎ、ホームページ制作やスマホアプリ開発、各種印刷物やリスティング広告の運用まで、世の中のすべての仕事と仕事をつなぐ勢いさえするマッチングサイト。

活用する側のメリットはどれくらいあるのでしょうか?
弊社では確か約10年前に東京のマッチングサイト業者を使ったことがあります。
当時としては画期的なシステムに思えての約1年間の契約だったのですが、はっきり言って成果が全くありませんでした。

うまく行かなかったのは、大方の想像通りの理由からでした。
一斉見積りを出す同業者が多過ぎて、激戦の中から一向に勝ち抜けなかったのです。
当時と現在のマッチングサイトのサービスシステムの違いは明確です。
当時がどれだけ見積りを依頼のあった顧客に提出しても月あたり定額の課金であったのに対して、現在の当該サイトのシステムは、見積り提出1件につき課金されていくのです。
(相場は1件あたり5千円だと認識しています)

さらに説明すると、現在のマッチングサイトの売り文句は、初期費用や月額固定料金が一切不要というものです。だからこそ、明朗会計で安心してください、という説明に終始しています。

ところが筆者からすると、一見安心感漂うような現在の課金システムですが、むしろコスパの悪さ漂う、という非常に残念な評価をくだしています。昔のような固定額の方が明朗なのです。
(仮に固定額のサイトから売込みがあっても応じませんが)

いずれにしても、これらのことを勘案すると、いかに現代におけるビジネス環境が需要より供給の方がはるかに上回っているのかを説明するのに難くはないのです。

これについては、ここ1〜2年で需給ギャップのマイナス幅が改善した(供給過多から均衡に近づいた)という意見を述べる有識者が一部いますが、筆者は信じていません。
ビジネスの経験が無い彼ら学者たちとは違って、実業を行っている筆者の感覚の方が正しいとの考え方なのです。




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