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ワッツアップ セキュア通信強化へ動く

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secure.jpg対話アプリの分野で、中国の微信(ウィーチャット)と世界一の座を巡ってしのぎを削っている米ワッツアップですが、利用者同士がやり取りをするメッセージを完全に暗号化すると報じました。

これによって、メッセージの送り手と受けて以外としては仮にワッツアップ自身であっても解読することは不可能である、という堅牢性が完成します。

すでにフェイスブックの傘下に入っているワッツアップですが、実はメッセージだけではなく写真画像や動画、添付ファイルやボイスメッセージ、グループチャットに音声通話まで暗号化の対象が及ぶのです。

最近では米国でスマホのロック解除を求めるFBI(米連邦捜査局)と、拒否するアップルの間で騒動があったことは知られています。結果的にはFBIは地力でロックを解除することができましたが、こうした対立の火種がまだ残っている中での今回のワッツアップのセキュア通信強化への動きです。

同社に限らず、FBIによるロック解除を受けてより一層の強化に走ろうとしているアップルを含めて、利用者には頼もしい動きであることには違いはありません。

ただし、度を過ぎた強化がテロ事件の計画や実行犯たちの動きを後方支援するようなことになってしまうことも、一方では危惧されることなのです。


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