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技術で勝って、商売で負けていませんか?

経営力を磨くということ

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brand.jpgグローバル化した経営をしているか、という点で高い評価を受けているのが"日立製作所"です。

同社はむしろ国内の評価よりも海外からの評価の方が高く、いかにも近年の同社が行ってきた経営刷新の成功を裏付けているのです。

海外M&Aおよび経営のグローバル化というテーマで、平野早稲田大学教授が興味深い指摘をしていましたのでご紹介したいと思います。(日経新聞の経済教室より。2015年7月24日付)

「日本企業による海外企業買収後の統治の実態を見ると、それまでの経営陣を温存し、日本の組織や事業から距離を置く"アームズレングス型"の統治形態を選択することが多い。これは現場の混乱を最小化し、まずは経営の持続性を重視した現実的な選択ではあるが、日本企業の社内に海外企業を経営する能力や人材が不在であるという課題の裏返しといえる。」

「海外企業の買収後にしばしば直面する大きな問題に、日本事業の低収益性がある。」

「同じような信条に基づいた経営をしていながら、高収益体質で高い成長力を誇る会社は世界中に多数存在する。」

「要は経営の質の差であり、これらは一般に海外企業の方がより緻密かつ大胆である。」

「日本企業の多くは買収には積極的だが、自社の事業売却はまれで、古い事業構造を温存したまま、そこに海外事業を付け足していくパターンが多い。」

同氏の指摘は以上のような内容で展開されていきますが、
要は日本企業における経営の質をグローバル標準にしないといけない、ということだと筆者も常々思っていました。

外国人を自社の経営幹部に登用したり、ROA経営を取り入れてみたり、国際会計基準を取り入れてみたり、といった表面的な人事・制度改革だけで終わってはいけない、ということなのだと考えているのです。

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