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IT保守員がAIやロボットに代替される

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softbank.jpgのサムネイル画像野村総合研究所(野村総研)によれば、10〜20年以内に日本で働いている人の中でも、大きな比率でその仕事がAI(人口知能)やロボットに置き換えられるという研究結果を出しました。

その割合とは、「49%」です。

米国ではこの数値が47%、英国では35%となっており、国によって違いがあるところが興味深い点です。

野村総研によれば、「日本のホワイトカラーは労働生産性が低く、AIやロボットで代替できる仕事をしている人が多いからではないか」との解釈をしているようです。

具体的に代替される職業を見ていきます。
可能性の高い職業として、IT保守員、経理事務員、行政事務員、建設作業員、タクシー運転手、警備員、スーパー店員などとなっています。

逆に可能性の低い職業として、大学・短期大学教員、外科医、雑誌編集者、俳優、映画監督、商品開発部員、ファッションデザイナーなどとなっています。

代替されやすい職業の傾向としては、人間性やオリジナリティを発揮する必要のない職業が並んでいるように見えます。

一方で、代替されにくい職業としては、特殊な技術や資格が必要なだけではなく、上記とは対象的に人間性やオリジナリティが問われる職業が多い傾向を見て取れます。

筆者が考えるにただ問題なのは、誰もが代替されにくい職業を目指すべきですが、これらの職業には経験が必要なのはもちろんのこと、それだけではなく、数多くの人出が必要ではない職業が並んでいることの方が、むしろ問題のように思えるのです。

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