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過去の栄光との戦い

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baseball.jpg筆者は今でもあるスポーツ選手を見ると胸が苦しくなります。

何も大袈裟なことではなく、元メジャーリーガーである松坂大輔投手のことです。

ご存知のとおり彼は有名で、年月を経過しても高校球児だった頃の武勇伝は語り草、筆者のガラケーの漢字変換機能でも"松坂"と打つだけでフルネームがデフォルトで候補欄に表示されるくらいです。

プロの世界に入っても西武ライオンズ時代、米大リーグ時代を通じて、高校時代からの勢いのある輝きそのままで走り抜けてきました。

ところが転機が訪れたのが腕の手術前後くらいからです。
以前のようなただ速いだけではなくポップするような勢いのあるファストボールが投げれなくなってしまい、成績も残せなくなってしまったのです。

筆者の野球経験はお遊びレベルなので偉そうな解説はできませんが、一番気になっていた専門家の指摘が、"投げ方が悪い"ということです。それも全盛期の時代から。

簡単に言ってしまえば、上半身の体力まかせに手投げになっていて、本来の基本である下半身を中心とした全身をうまく使った投球方法ができていない、という指摘でした。

筆者はこれを聞いて、なるほどなあ、と思った次第です。
だからこそ故障もするし、どちらかと言えば四球が多く、コントロールも荒れ気味なのだと。

全身を使った理想の投げ方ができないと、黒田投手や上原投手のようなアラフォー世代になっての活躍も期待できない、と思いました。

当該、筆者の今回の拙ブログで言いたかったのは、ここからです。
「なぜ、松坂投手は自分の投球フォームをいつまで経っても改善しないのか?」という点です。

考えられるのは、昔の栄光が忘れられず、つまりいい時代の豪速球を投げていた当時のフォームそのままで投げ続け、悪い点を改善しようとしないことです。

ひょっとしたら、すでに彼は投球フォームの改善に取り組んでいるかもしれません。実際に、ソフトバンクのピッチングコーチに自ら指導を仰いでいるようです。
これはプライドを捨てたとても勇気のある行動だと評価できます。

でもなかなか成果が出ないようです。もちろん、30代も半ばに差し掛かり、すっかり身体に染み付いた手投げのフォームから抜け出せない、という問題もあるでしょう。


彼についての言及はこれくらいにしておきます。あくまで野球の素人の想像でしかないので。

話はこれで終わりません。結論を用意していたのです。

つまり、昔の日本を席巻してきた国内を代表する大企業の中でも、松坂投手のような事例が当てはまるのでは、という懸念です。

時代は大きく変化しているのに、旧態依然とした社内体勢を変革することができず、ジリ貧に向かって下降が続いている大企業のことです。

こうしてしっくりと、今日の投稿を終わることができそうです(笑)。

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