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スポーツで人気の意外なジャンル

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boxing.jpg今の時代のプロスポーツビジネスで、最も成功しつつあるのが、総合格闘技界における最高峰と言われている、UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)です。

そもそも格闘技に興味のない人たちにとっては意外な情報かもしれませんが、サッカー界のドル箱である英プレミア・リーグをしのぐまでに伸びてきたとしたらほっておけないのではないでしょうか。

UFCの主催する試合は、世界150ヶ国で放映され、約14億人が視聴しているのです。

米フォーブス誌が昨秋に発表した「世界で最も価値の高いスポーツブランド」のTOP10において、UFCは1位のナイキと共に10位にランクインしたと聞けば本物です。


たまたま筆者は格闘技観戦が好きで、WOWOWでの視聴が中心とはいえ、ポータルサイトやファンが集まるSNSでは自らTopicを立てて交流を積極的に楽しんでいます。


同じ格闘技であるプロボクシングの世界では、実は明日に米ラスベガスのMGMグランドで、今世紀最大のビッグマッチが開催され、世界中が大盛り上がりを見せています。(日本を除いて)

マニー・パッキャオ(比)とフロイド・メイウェザー(米)の対戦がそうで、もう両者が引退するまでは実現は不可能と半ば諦めかけていたカードが、本当に実現するのです。

ちなみに、フォーチュン誌による14年の世界のスポーツ選手の長者番付では、メイウェザーが100億円超で1位、パッキャオも40億円超で10位にランクインしています。

純粋に見て凄いのは、これらの稼ぎのほとんどがファイトマネーという本業で得られている点であり、他のスポーツのビッグネームたちとはひと味もふた味も違うところです。

明日に迫った超ビッグファイトにおける両者の取り分は、メイウェザーが200億円、パッキャオが150億円であり、長者番付において数年前のように再び両者のワンツーフィニッシュが見られそうです。

今回のボクシング興業は、米アメフトのスーパーボウルに匹敵もしくは凌ぐ規模まで膨らんでおり、人気ぶりが想像できます。

欧米やアジアなどで人気の明日のメガファイトですが、日本国内においてはほとんど無名の存在であり、UFC人気の低さと並んで7不思議の1つのような事象です。

確かに、自分の身近な友人知人の中で、総合格闘技(MMC)やワールドボクシングという共通の話題で盛り上がることのできる人がほとんど誰も存在しないこと自体が、何より国内人気や知名度の低さを証明しています。

それでも、錦織のテニス出場試合もそうですがWOWOWは今回の興業(世界のボクシングは全て)も独占放映しますので、短期集中的な加入申込特需に沸いていそうです。PR特番を見ていたら申込用電話が混雑で繋がらない、との案内が出ていましたので。

いずれにしても、何かと米国の後追い、米国で人気の出たモノは日本でも流行るというジンクスの例外中の例外だと筆者はこれはこれで興味を持って見守っています。

それはそうと筆者は明日が楽しみで仕方ありません。今年の1月にほぼ両雄の対戦が仮決定して以来、ずっと待ち望んできた5/3(現地では5/2)なのです。

生中継の間、どうやって何かと騒がしい幼い子供たちを部屋から退場させるか、策を練らないといけません(笑)。

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