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こぞって日本でお披露目された世界の超高級車、日本で叫ばれるのはリッター30キロ??

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この9月、10月、東京で派手な超高級車のお披露目が行われた。
まずは、ラグジュアリー車の頂点に立つロールス・ロイスがなんと電気自動車を東京・キャピトル 東急ホテルにて紹介した。

 「102EX」別名「ファントムEE(エクスペリメンタル エレクトリック)」という電気自動車で、「超高級セグメントにおける世界初のバッテリー駆動電気自動車」なのだという。

ロールス・ロイスが電気自動車というのも想像しにくいが、テストマーケティングの意味も含めて世界中を回っているらしい。
乗ったことはないが、聞くところによると車内ではエンジン音はほとんどしないクルマだというからRRの電気自動車はほとんど無音なのだろう、とそんなことしか思い浮かばない。

 そしてフェラーリは、ミッドシップスポーツカー、458 イタリアのオープントップモデルとして458 スパイダーを、なんと増上寺で発表した。イタリア、ドイツとともに日本で先行発売されたというが、このジャパンプレミアは世界に先駆けて行われた。

458とは、4.5リットルとV型8気筒からきているが、オープンモデルとはなんとも贅沢で優雅で、かっこいい。

3000万円以上もするクルマだが、日本でこのクルマの良さを感じる道はどこなのだろうか、と心配するのはヒガミの極みか。

 さらに、マクラーレン・オートモーティブは、そのフェラーリに対抗すべく、スポーツカー「マクラーレン MP4-12C」のジャパンプレミアを行なった。

ジュネーブ国際モーターショーで発表された伊アウトモビリ・ランボルギーニの「ムルシエラゴ」の後継車と同様に、カーボンモノコックボディによるスーパースポーツカーだ。


2012年早々には、大阪、東京にそれぞれ「マクラーレン大阪」「マクラーレン東京」としてショールーム、サービスセンターが解説されるらしく、本格的な日本進出が始まった。

このクルマも約3,000万するにもかかわらず、 なんとすでに4000件以上もの問いあわせを受けているという。

なんとも豪気で聞いているだけでも華やかな世界だが、我々が見る日本市場となぜこうも違うのか。日本のクルマ市場で聞こえてくるのは、リーター30キロやらエコやらばかりで、原点である楽しさを表現したのは、私が知る限り最近ではトヨタの「FUN TO DRIVE, AGAIN.」ぐらいだ。

確かに市場のボリュームゾーンはそこにあるのかもしれないが、若者がクルマに興味を示さず、お金もないからクルマが売れないと業界は嘆くが、夢の世界はまだまだあるぞ。

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