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エクセレントな会社は実在する、あるいは誰かが作った物は自分で作れるかも、ということ

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「上司はアホなものだ」とまでは言わないが、「上司の中にはアホもいる」ということに、たいていのサラリーマンは同意してくれるだろう。
だが、エクセレントな会社に行くと、アホな上司はいない。


「会議って、大半が無内容なこと話しているよね」という愚痴はよく聞く。
だが、エクセレントな会社に行くと、会議での無内容な発言はほとんどない。


「本音もあれば建前もある。日本人だもの。みつを」って誰もが思うだろう。
だが、エクセレントな会社に行くと、誰も建前論を語らない。


「面従腹背。Yesと言いはするが・・」も、エクセレントな会社に行くと、ほとんど観察できない。


「会社なんてこんなもの」「組織だからしょうがない」「バカバカしいと思うけどやる」「上司って・・」「役員って・・」とみんなよく言う。僕も思うことがある。

でも、そういう会社にしかいたことがない人がほとんどだから、それがみんなの常識になっているだけだ。自分がこれまで見聞きしてきた範囲で、「世の中そんなもん」と思っているだけだ。


色々な会社に出入りさせてもらい、本音で議論していくと「世の中にはエクセレントな会社って、本当にあるんだなぁ」と感激することがある。
そういう会社にしようと、日々努力している方もいる。努力しているつもりがなくても、当たり前だと思って体現している方もいる。


なぜ、上に挙げたようなショウモナイことがないのか。観察していると、「アホな人」「会議での無内容な発言」「建前論」みたいなものに対する自浄作用が、エクセレントな会社ではすごく働いている。
そいういうことを言う人もゼロではないのだろうが、意見として重んじられない。本音で内容のある意見が採用され、そういう事をいう人が偉くなっていく。



これって、すごく夢のある話だと思う。

嫌な喩えだけれども、「広島の原爆によって、他国の核兵器開発が画期的に進んだ」という話を読んだことがある。「机の上での可能性」だった原爆が、「実際にできる事が証明された」という事実そのものが、研究を加速させる。アメリカが作れたんだったら、自分の国でも作れるはずだ、ということ。

それと同じように、エクセレントな会社って、決して夢物語ではない。100%じゃないにしても、「普通の人の常識」に比べて遥かに理想に近い会社はこの世に存在している。誰かが作れたんだから、自分たちが作れない理由はない。



目指したいものです。
自分の会社も近づけたいし、自分のクライアントの会社がそうなる手助けもしたい。

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