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細分化とクロスメディア、そして、クライアント・ファーストの経営

日本で二番目に高い山

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上場企業は、いろんな数字が発表されますので、なんだかんだと比較するのに便利です。

ランチェスターの勉強会で学ぶのは、一番手と二番手の利益率の違い。一人あたりの経常利益などで、シェア一番手の企業は、二番手以降に大きく差を付けています。

これは、企業規模の大小を問いません。中小企業にも当てはまることです。というよりも、中小企業こそ、特定分野(地域や客層など)で確実に一番になっていかないといけません。リソースを分散させる余裕はありません。


ランチェスター戦略のキモはここにあるのですが、ここがウェブとの大きな共通点です。つまり、「向こう三軒両隣、競合だらけ」のウェブ上では、何かの分野で「一番」と評価されるサイトじゃないと、生き残っていけない。そのサイトを、私は「キラーウェブ」と称しています。


日本で一番高い山は誰でも知っていますが、二番目はほとんど知らない。市場において、仮に二番手がなくなると、その利益はすべて一番手に吸収される。三番手に吸収されることはない。

しかし、特定の分野で明確な強みを持っていると、そうはなりません。


勉強会では、そんなことをデータを駆使しながら学んでいくのですが、「一位になる」には、具体的にどれだけお客様を増やせばいいのでしょうか。


ランチェスター法則では、まず26%の占有率が条件と定義されています。


そこで、弊社の商圏で、26%のシェアを占めるには、どれだけの顧客数を増やす必要があるか、ざっくりと計算してみました。


結果、約8,000社(笑)。


一瞬、クラクラしてきましたが、ならばもっと幅を狭めればいい。地域だけでなく、「社員●●●人以下の企業」とか、「●●をやっている企業」などと、条件を付けると、現実的な数字になるはずです。


一番になるには、「どこで一番になるか」「何で一番になるか」を、最初に定義することが重要ですね。

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