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ネットベンチャー経営の合間に、感じたこと、考えたことをダラダラ書きます

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2006年2月24日の投稿

2006年3月1日 »

僕が、素晴らしいと思うブログに「きっこのブログ」があります。読んだ事のある人は、理解していただけると思いますが、「強烈な」という形容詞しか、思いつかない、強烈なブログです。

一日8万のアクセス数を誇り、毎日5000~6000文字の記事を更新し続けています。量だけではなく、質も凄くディープで、何故政財界の裏事情にこんなに詳しいのかと驚くほどの内容です。プロフェッショナルなライターでもないのに、この筆力は只者ではない…と思っていました。

山手線の吊り広告をみていたら、「週刊新潮」の見出しに、デカデカと<「きっこの日記」大騒動>とあり、早速キオスクで買いました。3ページに渡る内容を要約すると以下とおりです

1. このブログで、既存マスメディアが報道する前に、ヒューザー、ライブドア問題に関して裏事情まで詳細に記した記事がかかれている

2. 立花隆氏がその取材力を大絶賛し、最近では各種雑誌でも取り上げられ、急速に知名度をあげている

3. どうして、このような記事をかけるのか?また,自称ヘアメイクアーティスト協会認定アーチストだが、「横山希美子」という名前は該当者がいない。インタビューのギャラ振込先も代理人をたて、かなり工夫して身元を特定されないようにしている。

4. 現在「サイバッチ!」というメルマガは、<「チームきっこ」への宣戦布告>という記事を掲載し、「きっこの日記」は、有名コラムニストK氏、有名カメラマンM氏、週刊誌記者などで構成されるチームと断定し、日記の影響力を駆使して、世論・株価を操作してきたと非難。

5. 暴力団と「チームきっこ」が繋がっている可能性も示唆。

という話で、とにかく大変なことになっている…という記事です。僕自身は、面白いブログですし、著者が偽名であろうと、複数メンバーで構成されるチームであろうと、それは構わないと思います。
ポイントは、この「きっこの日記」のように、世論や株価にインパクトを与えるほど影響力のあるブログが誕生しつつあるということです。

ブログは、ブログ運営社に登録し、ワープロが打てる人なら、気軽に誰でも始めることができます。個人は、日記であれ、何であれ、自由に情報を発信することが可能です。

しかし、多くのオーディエンスを抱え、社会的インパクトを持ったときには、それが個人の趣味で始めたものにせよ、非営利サイトであるにせよ、そこに、影響力に応分な社会的責任が生じると思います。

社会的責任とは、その記事の持つ信憑性や他者の名誉や生活を侵害しないということであり、ある意味「情報発信の自由」に何らかの制約を加えるものです。

ブログは、日本において、才能をもった個人がマスを引き付けるというフェイズまで、到達したともいえます。では、そういうブロガーが果すべき責任と義務とは何かについては、今のところ全く決め事がない状態です。

「きっこの日記」にしても、あのディープな情報がどのような取材プロセスを経て入手されたのか?(ソース源は明かさないものの)また、そもそも書き手は誰なのか等、何らかの説明責任が生じつつあるということでしょう。

こういった課題をクリアーしていかなければ、アングラ情報の垂れ流しというレベルに止まるでしょうし、週刊新潮で書いているように、「信頼性のないゴシップマガジン同士の潰しあい」という哀しい結果で終わるでしょう。

影響力のある個人メディアの果す社会的責任とその成熟プロセスは、我々が考えるべき新しく、重大な課題であると思います。

lonesome

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金田直之

金田直之

株式会社ニューズウォッチ社長。ニューズウォッチは、独自の自然言語処理技術をもとに、法人向けニュース、サイト内検索ASPのトップランナーであり、最近では、運営サイトであるフレッシュアイでnewswatch@fresheyeというユニークなニュースサービスも行っている

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