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なぜ「ニコニコ技術部」は、楽しそうなのか?

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先週のエントリーで紹介した「ニコニコ技術部」ですが、なぜ、あんなに楽しそうなのでしょうか? もちろん、みなさんが技術実験を心の底から楽しんでやっているからなのですが、実は、もう1つ理由があります。それは、「初音ミク」のオリジナル曲を自由にBGMとして使うことができるという点にあります。

企業の作ったPRビデオなどを見ていても、BGMが良くないと退屈してしまいます。技術紹介のビデオは、よほど、その技術に関心がない限りは退屈するのが普通です。

それは、「ニコニコ技術部」のコンテンツにおいても同様なのですが、「ニコニコ技術部」では、初音ミクのオリジナル曲をよりどりみどりで使うことができるので、絵的につまらない部分でも、音楽を楽しむことで、やり過ごすことができます。

映像表現において、音楽のはたす役割は、とても大きいと言うことができます。たとえば、『踊る大捜査線』シリーズをBGM無しで見たとしたら、その面白さは、半分以下になってしまうでしょう。

現在TVで放送されている番組の多くは、つまらない映像をBGMで誤魔化しているものが多いと感じています。そして、これまでは、TV局だけが、比較的自由にBGM用の音楽を利用できるという特権を持つことによって、一般の人が作る映像コンテンツよりも優位にたってきました。

しかし、その特権も、もはや崩れつつあります。つまり、「初音ミク」、「鏡音リン」というボーカロイドの登場は、単に一般の人が音楽を作ることができるようになった、ということ以上のインパクトを持っていると言うことができます。

というわけで、ブームに乗って、ついうっかり「初音ミク」を買ったものの、「使いこなせない」、「作詞作曲のセンスがない」などと弱音を吐いている方は、まずは、ニコニコ技術部用のBGM製作に挑戦してみるのもよいかもしれませんね(笑)。

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