うつ病などの精神疾患に関して、世間ではまだまだ誤解が多く、また知られていないことが沢山あるように思います。そのことがうつの方を増やしている1つの原因になっているとも言えます。誰でも精神を患う可能性はあり、それは自殺にも至る恐い病気です。1人でも多くの方に理解して頂けるよう、医療・福祉・企業側のバランスよい視点を心がけて執筆していきます。

うつ病からの再就職~モチベーション維持するために~

»
こんにちは、リヴァの伊藤です。

うつ病の再発予防トレーニング施設、オムソーリ御茶ノ水がオープンして2カ月半が経ちました。おかげさまで、活気あふれる日々が続いております。

お茶の水ワーク画像(縮小).jpg
(オムソーリ御茶ノ水のワーク風景)


今回は再就職を頑張っている皆様へ何かの参考になれば幸いです。

先日、うつ病からの再就職支援施設ハビトゥス市ヶ谷

「就職活動をする上で自信を失わず、モチベーションを維持するには?」

というテーマで、再就職活動中の方々で話合いをしました。

再就職活動で落ち込むことでの共通項としては、

1)予期不安
2)他者比較

の2つがありました。

書類や面接に何度も落ちたり、体調が再び悪くなってしまうことがあると、このまま自分は一生働けないのではないか、先の見えない出口に不安になります。
また同世代の周りの人が頑張って働いていたりすると、辛くなってしまうものです。親や周りの目も気になってしまいますよね。

そんな中で皆さん話ながら気付かれていたことがあります。話すことで自分の頭の整理にもなっているのですね。

1)予期不安について
・病気発症から回復、就職活動が出来るようになっているという進展している状況を肯定する
・次に何も予定が入っていないから不安になる
 面接や説明会のスケジュールを埋めておくことで、気持ちが次に切り替わりやすいということ

次に何もないと不安なことばかり考えてしまうもの。活動していれば、次へと気持ちが前向きになるということです。

2)他者比較について
・比較をしてしまった時は客観的に考えてみる
 例えば働いている人がいたとして、その人の立場に立ってみたいかを考えると必ずしもそうではない
・他者と比較するのではなく、自分の中での比較をしてみるということ

この病気にならずに今も働いていた場合の自分と今の自分を比較してみる。
例えばこんな意見がありました。
「病気にならずに働いているとしたら、もっと嫌な奴になっていたのではないか、病気を経験したからこそ、人に感謝する、謙虚になるそんなことを教えられたと思う。」

「病気になったからこそ人として成長することが出来たと思う。子供がいるが、彼らに対して人として本当に必要なことを教えられるチャンスをもらえたのかもしれない。人に誠実に接する、感謝する、そんな当たり前のことをこの疾病が教えてくれた。親として成長出来たと思っている。これを乗り越えてこそ子供にも伝えれることがあると思う。」

------------

再就職というのは、本当に難しい。
まして年齢や女性、疾病によるブランクがある場合ですと、そのハードルはさらに高いものとなります。苦労するのは当たり前で、どうモチベーションを維持していくか、その自分なりの対策が必要になってきます。
話合いの中でも、頑張ったことを毎日記録する、就活以外の活動をして気分転換をする、年齢や性別のせいにしてみる、出来ないことではなく出来ていることに注目してみる、等、みなさん色々と工夫されていました。それを皆で共有することで、新たな発見につながります。

就職は、よくご縁と言います。
わたくしも採用をする側として思いますが、同じ方でもタイミングや状況が変われば、AさんではなくてBさんだったかもしれないと思うことがあります。


ご縁を信じることは大切です。
でももっと大切なことは、行動し続けること。
行動しなければ何も変わりません。待っていてそのご縁が来ることなどは稀だと思います。

自分がどうしたいのか、何をしたいのか。何が自分にとって大切なものなのか。それを発信し続け、諦めずに行動し続けること。
行動し続ける中で、自分の中で変化も起きてくると思います。
当初こうしたいと思っていたことは、意外にそうでもない場合もありますし、よりゆるぎないものになっていく場合もあります。
でも、行動し続けなければそんな変化は起きにくいものです。
その行動しチャレンジし続けたことは、今後の自分のために必ずなると信じております。

我々もひとりでも多くの方の再就職がうまくいくよう引き続き知恵を絞り、一緒に頑張っていきたいと思っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

Comment(2)

コメント

小林正幸

お世話になっております、ハビの小林です。記事拝読させていただきました。
あのダイアログから暫く経ちますが、病気で得たことについて考えています。病気になり得たもので一番大きいものは何か?前回のダイアログでは謙虚さや感謝といったものでしたが、今はもう一つあります。
それは『強さ』です。どんな状況下でも諦めない、自分以外の誰かのために生きる。そんな強さを身につけるため、私はこの病を授かったのだと思います。病気になり随分と年月が経ちました。刹那的に楽しい出来事もありましたが、その間こころ休まる時間は無く、辛い思いを噛みしめてきました。しかし、リバに出会い現実と向き合うフェーズに進み、同じ疾病と戦う仲間と出会いました。生活訓練を終え、本格的に社会復帰を目指す中、様々な現実の障害を目の当たりにしました。不採用は勿論、採用されても仕事が続かない…現状をだは出来ない状態では事故肯定感も低くなり、人生を諦めたくなる時もありました。しかし、それでも私は生きていくしかないんだと何度も思い直します。苦しくとも生きる。人にはそういう生き方しか残されていないのかもしれません。毎日夜寝る前、一日生きられたこと、妻と子供と一緒に居られることを感謝しない日はありません。そして、少しだけ思うのです。『強くなろう』と。今の自分や現実に負けないという、少しの勇気と意地が今までになかった新たな力になります。

リヴァ伊藤

小林さん、コメントありがとうございます。
久しぶりに小林さんの雰囲気を見て、発言を聞いて、ずいぶんと成長されたなと感じました。行動をされその中で方向を見出されているように感じました。
素晴らしいですね。

今は苦しいかもしれません。でも夜明け前が最も暗いと言われます。
そんな状況だからこそ、
自分にとって本当に大切なものに気付かれたのではないですか。

強くなることも必要だと思いますが、人は本来弱い生き物です。
ひとりで抱え込み苦しむのではなく、家族、友人、そしてリヴァ、関わる人達と支え合いながら生きていくこと。それも大切です。

我々も小林さんからたくさんのエネルギーを頂いております。
これからも宜しくお願い致します。

コメントを投稿する