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会社に自分の部屋を作った部長の話から考えること

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以前知人から聞いたのですが、知人の会社に「部長」が入社して来たとのこと。長らくその会社のその部署には何故か部長に当たるポジションはなく。

するとその「部長」、一つの狭い会議室を潰し、自分専用の個室を作ったそうです。その会社で専用の部屋があるのは、社長と人事部のみ、そのような状況で自分の部屋を作る部長。

この話を聞いた時に違和感があったのですが、後でわかりました。ひな壇の上にあがっているおひな様のように、高級な桐箱に入っているカステラのように、周りの人に「自分はマネジメント側の人間ですよ」とアピールする「見かけの手段」が個室だったのです。これが功を奏したのか、もちろん実力も伴っていましたが部長はすぐに一目を置かれるようになり、その会社のビジネスに貢献したそうです。

高級ブティックが威圧的な入り口を作り、買い物をすると豪華な箱に梱包してくれますよね、これは自分たちはそれなりに高級なんですよ、ということを、商品以外の方法でも表しているわけです。そして店員の身なりも行動も堂々としています。

商品やサービス以外にも、一件無駄と思われるその「周辺」(見かけや立ち振る舞いも含む)は意外と重要なのかも知れません。

もちろん「中身」が伴わないといけないのですが、「周り」も重要なのですよね。

件の部長が部屋を作らなかったら活躍しなかったのか、それは今となってはわかりませんが、「どうも自分が軽んじられている」という悩みを感じている人は、周辺を変化させると何かが起きるかも知れません。さすがに個室を会社に作るのは敷居が高いので、会社だったらWebサイトのデザインを工夫したり、個人なら身につける物を工夫するというのもありそうです。

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