東南アジアのビジネスの今をリアルタイムで発信していきます。

広告会社がベトナムに進出する方法

»

 アドネットワーク、アドプラットフォーム事業を手掛ける会社マイクロアドに新卒で入社して3年目。念願だった海外支社立ち上げを任され、2012年の4月から本格的にベトナムで現地子会社を設立するために動き始めた。

ベトナムのインターネット広告市場に大きな影響を与えたい。そしてベトナムでNo.1のディスプレイ広告プラットフォームをつくる。という目下の目標に向かって日々奮闘しています。

身一つでベトナムに降り立ってから数か月、多くの障壁がありながらも、なんとか乗り越え、ようやくベトナムで圧倒的No.1のシェアを誇るアドネットワーク企業、Ambient Digital(アンビエント デジタル)とのジョイントベンチャー設立を実現しました。先月の設立のリリースはこちら

もともと日本国内でガッツリ営業をしていた私は、ベトナムに既にネットワークがあったわけでもなくまさに“ゼロ”からのスタート。

この実体験をもとに、今回は我々のような外資の広告会社がベトナムに進出する方法を皆さんにご紹介したいと思います。

さて、ベトナムでは日系の大手広告代理店(電通や博報堂など)が既に進出しています。弊社の様なデジタル、インターネット専門の広告会社はまだほとんど進出していない状況です。恐らく、私の知っている範囲では広告ライセンスを取得しているインターネット専門の広告会社は弊社以外に存在しないと思います。

前提条件として、なんとベトナムでは広告業は外資資本100%の会社は行うことが出来ません。この事実は意外と知られていないことが多く、実は私もこの2012年4月にベトナムに来るまで知りませんでした。

ちなみにですが、最近よく見るオフショア開発の会社やソフトウェア会社は100%外資出資にて設立が可能です。今回はあくまで外資の広告会社に限定した話になります。

外資の広告会社がベトナムに進出するには主に2つの方法が考えられます。

1. ベトナムの広告ライセンスを取得している会社と合弁会社を設立。

まず一つ目はベトナムの広告会社とビジネスパートナーを結び、合弁会社を設立する進出方法です。この場合、株式の比率は外資企業が100%でなければ、

設立可と法律上ではなっています。すなわち99%の株式を外資企業が持つことが可能です。但し、現実的には最大80%~90%がスムーズに設立するためには好ましいと言われています。

ここでポイントなのは、ビジネスパートナーが既に広告ライセンスを持っている必要がある、という事です。要はどんな会社でもパートナーになれるわけではないということですね。

2. ベトナムの広告会社をM&A。(100%の株式取得不可)

もう一つの方法はベトナムの広告会社にM&Aを行う方法です。

この場合も合弁会社を設立するケースと同様で、外資企業が99%までの株式を持つことは可能と法律上はなっています。但し、現実的には90%が限界だと言われています。というのも、ベトナムの法律は曖昧なことが多く、正直、整備されているとは言えない状況です。

どちらの方法が良いかと聞かれると、甲乙つけ難いのが正直な見解です。

ちなみに多いのは合弁会社を設立する方法ですね。いずれの方法にせよ、もっとも困難なのがビジネスパートナー探しである事は間違いありません。

やはり100%独資で会社を設立出来ないとなると、ビジネスパートナーの選定は最も重要な部分であり、最も難しい部分でもあります。

我々のケースで言うと、とにかく4月から色々な広告会社に会って打ち合わせを重ね、5月中旬にはビジネスパートナーを決めることが出来ました。恐らく、異様なスピードだったと思います(笑)4月からベトナムに出張ベースで行き始めた頃はとにかくポテンシャルのありそうな企業と会いまくりました。私の場合、インターネットでポテンシャルのある企業を見つけ、とにかく飛び込み営業で会いに行く、の繰り返しでした。日本と違って、飛び込み成功率が高い、80%以上の確率でアポイントを取り付けることができました。恐らく、変な若い日本人がいきなり飛び込んできたと、彼らに興味を持って頂けたのだと思います(笑)そこで直感的にビビッときた企業がAmbient Digital(アンビエント デジタル)でした。

実は1、2のパターンどちらも、ビジネスパートナーを決定した後も、更に大変なことが待っています。

それは、パートナーとの契約書の作成、締結や設立必要書類の準備です。

この設立必要書類が意外と時間を要します。ベトナム国外からの書類は全てその国のベトナム大使館の認証が必要になるのです。

どんな書類が必要かと言うと、以下にてご紹介します。これを揃えるのが一苦労なのです。

■設立必要書類

・出資を行う会社の登記簿謄本 2部(公証役場、法務局、外務省、ベトナム大使館の証明必要)

・出資を行う会社の会社定款 2部(公証役場、法務局、外務省、ベトナム大使館の証明必要)

・過去2年分の監査済み財務諸表 2部 (公証役場、法務局、外務省、ベトナム大使館の証明必要)

・出資を行う会社の代表者様及び現地法人代表者様のパスポートコピー2部(要公証)

・銀行の残高証明書(英文)1部

我々の場合は、香港にあるホールディングス(MicroAd Asia Holdings Ltd.)から出資をするので、香港での公証、認証が必要になりました。

実際に出資を行う国の認証、公証が必要になるというのもポイントになります。

最近では、日系企業が東南アジアに子会社を設立する際、香港やシンガポールにホールディングスを置いて、そこから出資をし、設立するケースが増えていますが、その場合は日本ではなく、香港、シンガポールの会社の書類で、その国で公証、認証の手続きを行う必要があるということです。

この公証、認証の手続きが意外と時間を要するので、ベトナムに進出すると決めたら、予め準備を進めておくことをお勧めします。

設立までのスケジュールとしては、少なくとも8ヶ月~1年はかかると考えた方が良いですね。

私の見解だと、最短で8ヶ月だと思います。2年要したという外資企業もよく聞きますし、予めそういった認識を持った上で設立準備をしておくと良いかもしれません。自分で言うのも恐縮ですが、弊社の場合は最短コースで設立出来たと思います(笑)

また、中には広告ライセンスを持たずに広告業(コンサルのような形)を行なっている外資企業があるみたいですが、政府の目が以前に比べて厳しくなっているようで、取り締まりを受けるケースが増えているようです。

確かに、広告ライセンスを取得するのは時間を要しますし、超えなければいけない壁も多いですが、後々のことを考えれば、取得したほうが間違いなく良いと思います。

最後に、海外でビジネスをゼロから立ち上げるにあたって私自身が感じた重要な事をご紹介。

それは「行動力」と「楽観的な考えを持つこと」です。

無知の状態でスタートする場合、とにかく思ったことを行動に起こして、そこから学ぶしかありません。考えることも大切ですが、それ以上に行動することで大きく前進する事ができます。とにかく人と会い、自分の肌で感じることでより新鮮な情報を入手することができ、素早い意思決定に繋がります。

そして、海外では何が起こるかわかりません。これは日本でも同じですが、海外では特に予期しない事象が次々に起こります。それはビジネス面、生活面でも当てはまります。楽観的な考えを持って、ハプニングを楽しみながら、解決していくことが大切ですね。

自分で言うのも何ですが私は海外ビジネスが非常に性に合っているようです(笑)

ベトナムの広告市場はまだまだこれから伸びます。

特にインターネット広告市場は新しく、まだ未成熟なので、これから急成長する事は間違いないです。特にベトナム人はインターネットが大好きですしね。

私もこの急成長する市場で「ベトナムNo.1ディスプレイ広告プラットフォーム企業&最もHAPPYな企業」を目指して全力で挑んでいきます。

ベトナムで外資系広告会社設立までの道のりには困難な壁が待っていますが、この記事が少しでも設立を考えている皆さんのお役に立てればと思っています。

最後に下記、設立したMicroAd Vietnamの詳細になります。皆様、ベトナムにお越しの際は是非オフィスにお立ち寄りくださいませ。また、ベトナムでインターネット広告の出稿をお考えの際はご連絡頂ければと思います。

 

■MicroAd Vietnam Joint stock company

Address: HDTC Building Level 4, 36 Bui Thi Xuan, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

Regal representative: Kosuke Sogo

Phone: +84-8-3925-1337

Fax: +84-8-3925-1405

URL: http://microad.vn/

Facebook: https://www.facebook.com/MicroAd.vn

Email: info@microad.vn

Shareholders: MicroAd Asia Holdings Limited and Ambient Digital

Date of establishment : 15th November 2012

また役に立つ情報を発信していきますね!それではまた。

Blog_2

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する