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マーケターとしてベンダーとして、一貫してデータの世界で生きてきた筆者による、思考と情報整理のためのメモ。

Redmond 生活:タイヤに空気を入れよう

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さて引き続き米国本社にてインターンシップ中の当方なのだが、今回はタイヤに空気を入れてみたのでその報告である。

まさかレンタカーでこんな目にあうとは思っていなかったのだが、いつのまにやら、右後輪だけタイヤの空気が極端に減ってしまっていたのだ。無警戒だったので、急に減ったのか徐々に減ったのかはわからない。数日前、突然ダッシュボードの警告ランプがついて気が付いた。日々違和感はなかったので、たぶん徐々に減っていって気づかなかったのだろう。ワイパーのゴムもやけにビビようになったから自分で上下反転して改善したのだが、あともうちょっとで Redmond 滞在も終わるというのに、まったく面倒なヤツである。

たぶんガソリンスタンドに行けばあるだろう、と思いつつ、一応簡単に調べてみた。コインを入れて使う有料のマシンが、ガソリンスタンドに設置されているというブログ記事を見つける。よし。実は自分で自動車タイヤに空気を入れたことなどないのだが、タイヤから出ているバルブの形状を見るに、自転車と大して変わらなさそうだ。まあこれならば OK だろう。タイヤに空気入れたい、は "Pump up a tire" とでも言っておけばよさそうである。空気入れそのものは "Inflator" と言うらしい。ということで、いつものちょっとボロい TEXACO に GO である。あの雰囲気にも慣れたので、もうちっとも怖くないのである。

TEXACO でそんな機械を見た記憶がなかったのだが、道路から覗いてみると、ちゃんとあるではないか。横っ腹に思いっきり AIR と書いてある。

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そこに横付けしてみると、コインで $1.00 が必要と書かれている。間違うと嫌なので、一応ブースの中に座っているいつもの兄ちゃんに「空気入れたいんだけどあれに金入れればいいのか」と声掛け。すると「もう使えるようになってるよ」と言うではないか。聞き間違いかと思って「$1 要るって書いてあるんだけど」と言い直してみると、「あれいつもお客さんにはタダで使わせてるんだよ」だと。おお、そうなのか。今日はガソリンを入れる素振りは見せていないのだが、彼は当方のことをちゃんと常連客として認識していたようである。そして機械のところに戻ってよく見てみると、代金はチャリティに回されると書いてある。なので多少は入れたかったのだが、クオーターの手持ちが一切なかったのでご勘弁。

タイヤ側のバルブのゴムキャップを外してみる。どうやら空気入れの口をそこにぎゅっと押し込めば、バルブが開いて空気を入れられるような機構のようである。機械からノズルをびよーんと引っ張り出して、タイヤの口に押し込み、さっそくハンドルを握ってみる。するとびっくり。なんと、空気じゃなくて、水が噴出!ちょっとタイヤに入った。

よく見たらこの機械、たしかに正面には AIR / WARTER と書かれている。横っ腹には AIR としか書いていなかったので完全に油断していた。なんだろう、タイヤの泥でも落とすためにあるのだろうか。日本だったら、しつこいぐらい、どっちがどっちと書いてありそうなものだが、そういう表示は一切ない。機械の上に書いてある AIR / WATER の順番を見て左右を感じ取れ、ということか。いやいや、下に置いてあるコイン投入口は WATER AIR だし、さらによく見ると本体は $1.00 なのに下は $1.50 と書いてあるではないか。ハチャメチャだ。テキトウにも程がある。

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気を取り直して、左のだらしなく垂れさがっているほうをさらに引っ張り出して、ハンドルを握ってみる。プシューっと空気が出た。再度チャレンジである。しかし、あまりに空気が減っていたようで、なかなか膨らんでこない。実に危ないところだった、このままにして帰りの空港に向かうハイウェイでパンクでもしたら、泣くに泣けないのである。

写真は撮り損ねたのだが、ハンドルのちょっと先に空気圧を測定する部分がある。タイヤの空気圧が上がれば抵抗も上がるから、それにつれて内蔵されている目盛りつきのバーがにゅーっと出てくるメカなのだ。ところがあまりに元の空気が少なすぎて、目盛りを確認する前に機械のほうが時間制限で止まってしまう。これまたテキトウなことに何分空気が出続けるのか、どこにも書いていないのだが、たぶん 2~3分程度である。まあ、そろそろかな、と思っていたところだったので、今日のところはこれで良しとしよう。そもそも明日になったらまた抜けているのかもしれないし。

ということで、水がタイヤに入ったかもしれないアクシデント以外は、今回は特に緊張も波乱なく、平穏にミッション完了である。今日変わったことと言えば、会社の敷地を出る際に、カモとツルを足したような 2羽の鳥とすれ違い、軽く挨拶を交わしたことぐらいであった。

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@hirokome on Twitter

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