テクノロジーのマーケティング、テクノロジーによるマーケティングが生み出すインパクト

情報にあやつられない方法を考える

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ここのブログに書き込むのはこれが初めてである。初回は所信表明を兼ねろとの指示を受けたが、実はまだあまり書くことを決めていない。決めたのは「である」調で行くことぐらいだ。別のメディアでオフィシャル ブログを持っているが、テーマに絡めて興味をもたれる話題に触れようと思うあまり、センシティブな話題に突っ込んでいくこともしばしばで、コメント欄もおかしなことになっていった。今回はその反省をふまえ、最初からあまりテーマを決めないでおきたいのだ。いわゆる情報系に属するソフトウェアの製品マーケティングに携わっているので、ビジネスにおける情報と人の関係性について考える、を軸にするのが、私の価値提案としては適切だろう。つまり、どうにでもなる、ということである。

情報と人の関係性は、どんどん変わってきている。情報の民主化は人々を幸せに導くのかと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。何が本当で何がウソなのか、見分けるのがとても難しい。インターネットが世の中を開くのかとも思っていたが、むしろ閉じたコミュニティがたくさん出来上がっているようにも見える。許容量を超えた情報が押し寄せている中では、だれかが自分に都合のいい情報だけしか与えないようにしていても気づくはずもない。まさに裸の王様である。影の総裁に操られているワンマン リーダーの体である。はたから見るととてもみっともないこと甚だしいが、しかし明日は我が身である。いや、既にそうなっているかもしれない。

情報を使いこなすのか、情報にあやつられるのか。情報技術に携わる者は前者でなければ食っていけないのであり、常に念頭に置くべきテーマである。もちろん結論はない。そんなものが最初からあるなら、こんなところでくだなどまかず、こっそり独り勝ちすることを選択する。しかし、私はどうも、書くことで整理のつくタイプのようだ。このエントリーも書き始めてみたらだいぶまとまってきた。今後もこのブログは、私にとってはホワイトボードの役割も果たすことになる。殴り書きのようなものなので 「である」 調にしてみた次第である。

簡単な自己紹介

興味ないと思うが軽く自己紹介をさせていただく。マイクロソフト日本法人で、製品マーケティングというのをやっている。担当製品は今月発売された Microsoft Lync という、ユニファイド コミュニケーションという分野に属するサーバー系製品である (ここを押すと製品サイトにジャンプするので要注意)。インスタント メッセージング、プレゼンス、オンライン会議、VoIP 電話がセットになっている。実はかなり好評で、今のところ左うちわである。いい正月が迎えられそうだ。

しかし、もともとはネットワーク系の人間ではない。Lync の前は SharePoint という企業ポータルでもあり、ビジネス インテリジェンスでもあり、コンテンツ管理でもあり、検索でもあるハイブローな情報系プラットフォーム製品を担当していた。さらにその前は、PerformancePoint というビジネス インテリジェンス系の製品と、あと、Excel も持っていた。もとはデータベース系の人間である。だから、Lync 担当になった最初のうちは、分からない言葉だらけだった。いや、これでもデータベース スペシャリスト試験に受かっているから、ネットワークの基礎は理解しているつもりだ。なにしろ OSI 参照モデルは必ず試験に出るのだ。だが、どうも言葉が頭に入ってこない。拒絶反応と言えよう。

皆がそうなのか定かではないが、アプリケーション系の人間は、ネットワーク系の人間と喜びを分かち合うのが難しいのだ、と思う。ネットワーク系の人間は、どうやら Ping が通ることが最大の喜びであって、その上にどんなコンテンツが流れるのかは関心がないらしい。アプリケーション系の人間はトランザクションが最後まで流れるのが最大の喜びであり、ネットワークがつながらないことは想定していない。たぶん最初のうちは、どんなに熱弁されても、ほぇ~という反応しか返していなかったように思う。いわゆる、プロトコルが違う、というやつである。TCP のつもりで話していたら、相手は H.323 という聞いたこともないプロトコルで話をしていたのである。最近はやっと気持ちが分かってきたので、いくぶん視野が広がった気がする。実のところは、ニッチ度 80% が、ニッチ度 60% に改善した程度なのかもしれないが。

自己紹介のほうが長くなってしまった。

Comment(3)

コメント

おお、こちらにいらしたんですね。
頑張ってください:-)

Ken

「民主化=幸福の増大」ではないけれど。「非民主化=不幸の増大」とは言えると思います。情報の民主化は、働き手の幸福を増大させる必要条件だと思いますが、十分条件何か、を考えるのが大変ですね。

oyamada

ブログ開設おめでとうございます!ご多忙の中更新大変かと存じますが、楽しみなテーマですので、期待しております。

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